【無料動画視聴】お助け屋★陣八【あらすじ】

【お助け屋★陣八】ストーリーや無料動画視聴ならドラマニア

お助け屋★陣八

2013冬ドラマ【お助け屋★陣八】

放送局
読売テレビ
放送開始日
2013/01/10
放送時間
木曜23:00~
エンディング
MYNAME【WE ARE THE NIGHT】

東京の下町・浅草を舞台に、先代から人力車夫を引き継いだ男・俥屋 陣八(くるまや じんぱち)が、困っている人を助け、法では裁けない悪人を懲らしめる「お助け屋」として仲間とともに奮闘する姿を描く。
宮川大輔は本作が連続ドラマ初主演。

   
   
第1話2013/01/103.8%【脚本】山岡真介
【演出】池澤辰也
東京・浅草――観光人力車が疾走する。車夫の五代目・俥屋陣八(宮川大輔)は、喜怒哀楽がハッキリしたまっすぐな男。五年前、大阪からやってきて、いまではすっかり町の人に愛されている。そんな陣八が二階を間借りするのが、裏通りの人気洋食店“キッチン時代屋”。オーナー料理人の神谷輝道が切り盛りし、神谷が男手一つで育てる高校二年生の萌が看板娘だ。
「オムライス!」 陣八は、今日も“キッチン時代屋”で昼食をとる。
と、そこに陣八の祖父で、先代の四代目陣八(加藤茶)が現れ、陣八に大事な話があるという。四代目が手渡したのは『お助け屋の心得』という古びた書簡。
「俥屋陣八には、代々引き継がれたウラ稼業がある……」それこそが、“お助け屋”――金をもらって、命を賭して困っている人を助け、法で裁けない悪人を懲らしめる浅草の裏のヒーローだった。
「今日から、お前は正真正銘の、五代目陣八だ」

陣八は、さっそく初仕事として、団子屋の主人・大野重三(温水洋一)と妻の須美子(あめくみちこ)の元に赴く。すると、店にはガラの悪い借金取りが出入りしている。OLの一人娘・真由美(平愛梨)が、預金も使い果たし、借金まみれ。家にも帰らないというのだ。「元の真由美に、戻してほしい」と、涙ながらに頼まれ、陣八は胸を叩いた。

とはいえ、どうしたものかと首をひねる陣八に、強力な助っ人が現れる。
“キッチン時代屋”の常連で腕っ節の強い芸者、ポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)。そのポン太を俥に乗せ繁華街を走っていた陣八は、中学時代の同級生・村上鉄雄(細川茂樹)にばったり会う。
「ラブちゃんやろ? めっちゃ久しぶりやん」と目を細める陣八に対して、帝都銀行浅草支店の支店長だという村上は、あまり嬉しそうでない。
後で分かることだが、この男が陣八たちにとって最大の敵となるのだ――

その夜、陣八が、退社後の真由美を尾行すると、真由美は見違えるような派手な衣装とメイクに変身。ホストの雨宮一輝(徳山秀典)と仲良く夕食を済ませると、意外にも二人はそこで別れた。その後、真由美が向かったのは、六本木のキャバクラ。店に潜入した陣八は、キャバ嬢たちから、真由美がそこで週六回働いていて、真由美の彼氏は暴力をふるうらしい、と聞く。

その頃、とある料亭のポン太の座敷には、ある医大の教授たちと、元外科医の井口達也(小泉孝太郎)がいた。教授たちは、手術ミスの責任をかぶり、病院を辞めた達也を金で口止めしようとするが、達也は、大学病院のドロドロの人間関係に嫌気がさし、医学の道を自らドロップアウトしようとしていた。
「もう医者をやる気はないんです――」
座敷を後にした達也が向かったのは、新宿歌舞伎町のホストクラブ。達也はアルバイト気分でホストの仕事を始めていたのだ。奇しくも、それは真由美がいれあげる一輝の店だった。一輝は、新米ホストの達也に、陣八を追い払うように命じる。
「人生はゲーム」という達也に対し、「正義は人間が一番忘れたらあかんもんや」という陣八。かみ合わない二人の会話は、結局、取っ組み合いの喧嘩になる。だが、陣八の吐く正論が達也の心のどこかに残っていた。

その日の深夜、一輝がマンションの一室で酔った真由美を介抱していた。真由美の言葉が癇に障った一輝が、突然真由美を蹴る。真由美が謝ると、一輝は急に表情を変え、真由美を抱きしめる。「私の事、真剣に叱ってくれるの、一輝だけだね」二人はそんな関係だった。

翌日、“キッチン時代屋”の陣八に、達也が真由美の居場所を教えにきた。
金を搾りとるだけ搾りとって女を風俗に売り飛ばす一輝を見てきた達也は、一輝に嫌悪感を抱いている。「陣八の『正義』が、一輝の『悪』に勝てるか、試してみたくなった」という。
陣八が真由美のいるマンションへ行くと、真由美は監視カメラで軟禁されていた。陣八の侵入に気付き、一輝の手下のホストたちが駆けつけ、陣八は一発で倒される。「弱えー」と、ホストたちが冷笑したときだ。ポン太が現れ、アッと言う間にホストたちを倒した。陣八たちは真由美を連れ戻すことに成功した。

「親のいうことを聞いて、いい大学入って、いい会社に入って……でも、幸せになれなかった」橋の上に差し掛かったとき、真由美が陣八に「家に帰らない」と言い出す。「あんたを助けるために命を張る」と言う陣八に、真由美が「それなら、ここから飛び降りて」という。陣八はビビりながら、あろうことか、「どーーーん!」と、欄干を越え、川に飛び込む。
夕暮れ、川から上がった陣八は、ずぶ濡れのまま、真由美を俥に乗せて団子屋へ向かう。泣いている真由美の両親の姿に、陣八は「この涙を笑顔に変えるには、あんたが変わらんといかん・・・」

真由美が家に戻り、「事件は解決した」と一同は思っていた。
だが、その夜、真由美の携帯電話に一輝から着信が入った・・・
【大野 真由美/葉月】平愛梨
【雨宮 一輝】徳山秀典
【大野 須美子】あめくみちこ
【大野 重三】温水洋一
【さやか】藤村聖子
【陽子】八木菜々花
【後藤】小浜正寛
【山田】まいど豊
【レナ】吉川麻衣子
【カズハ】堤千穂
【アミ】松本眞佳
【修二】菊池隼人
【翔】斉藤一平
【隼人】三浦圭祐

第2話2013/01/173.3%【脚本】山岡真介
【演出】池澤辰也
極悪ホストを退治
浅草の人力車の車夫・俥屋陣八(宮川大輔)は、先代から俥屋のウラ稼業を引き継いだ。困っている人を助け、法で裁けない悪人を懲らしめる――“お助け屋”の仕事だった。そして、その初仕事は、ホストの雨宮一輝(徳山秀典)に騙された団子屋の一人娘、大野真由美(平愛梨)を救うことだった。軟禁された真由美を実家の団子屋に連れ戻し、事件は一見解決したかに見えた。たが、その夜、殴られ血まみれに見せかけた一輝が現れ、真由美は奪回されてしまう。

窮地に立たされた陣八に、真由美が一輝と一緒にいると情報をもたらしたのは、一輝と同じホストクラブの新米ホスト、井口達也(小泉孝太郎)だった。医者のドロドロした世界に嫌気がさした達也は、腕っ節の立つ下町芸者、ポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)と共に、“お助け屋”の仲間になっていた。一輝にばれないようにスパイとして立ち回る達也は、真由美の借金が一千万円を超えていることも調べていた――

その頃、一輝の元に戻った真由美は、一輝の暴力的な仕置きに耐えながら、一輝と出会った頃のことを思い出していた。
半年前、真由美は、会社で大きなプロジェクトのメンバーに抜擢されたが、ミスの連発でチームから外された。代わりに入った後輩に仕事で追い抜かれ、さらには彼氏までとられてしまった。そんなとき心の隙間に入ってきたのが、一輝だった。「一緒にワイナリーを経営しよう。同じ夢を見よう」という一輝の言葉を信じてきた真由美は、「一輝を信じるしかない」と思い詰めていた・・・

翌日、真由美の同僚から、真由美が会社で居場所を失くした事情を聞いた陣八に、達也から真由美の急を告げる連絡が入る。(一輝は真由美を風俗に売ろうとしている……)と思った陣八は懸命に一輝の車を追い、必死にすがる。
「何としても止めないと」という一念で、陣八は思わず一輝の車に飛びつく。
だが、一輝は、フロントガラスにへばりつく陣八を振り落とすと、真由美と車で走り去るのだった。

真由美を取り戻すことができなかった陣八は、「騙され続ける真由美を助ける価値がない」と、今回の仕事から手を引いたポン太に、「強い仲間が必要なんだ」と戻るよう懇願していた。ポン太はいったん断ったが、その日の座敷で団子屋の権利書の入手を算段する客の話を小耳にはさむ。(この事件には裏に何かある……)と思ったポン太は、陣八にそのことを告げた。ポン太の思惑通り、一輝の裏に、陣八の中学時代の同級生で帝都銀行浅草支店の支店長の村上鉄雄(細川茂樹)がいた。村上は、一輝に団子屋の権利書を手に入れるよう、入れ知恵していた。(陣八に何ができる?)――村上には勝算があった。

そして、陣八が慌てて団子屋に行くと、「娘を取り返すためなら」と主人の大野重三(温水洋一)と妻の須美子(あめくみちこ)が、一輝に権利書を手渡していた。陣八が止めても、夫婦は「もういいのよ」と憔悴しきっていた。

一方、ホストクラブでは、来週から風俗の店で働くことになっている真由美が浮かない顔をしていた。真由美は、自分が生理的にそんな仕事ができないことも分かっていたが、もうどうにもならないとあきらめにも似た気持ちでいた。

翌日、そんな真由美の様子を聞いた達也から陣八たちは、三人で作戦会議をする。そこで、つい、ポン太のことを「パンダ」と言ってしまった陣八は、ポン太の逆鱗に触れ、橋の欄干の上に連れ出される。陣八が今にも川に落ちるというとき、陣八が常々タクシー代わりに俥に乗せてやる地元のおばちゃんが通りがかる。その姿を目にした陣八は、はたと閃く。「どーーーーん!」その声と共に陣八は川に落ちていった・・・

その夜、ホストクラブは千円飲み放題の初回の客で溢れていた。初回は破格の安さで二回目、三回目とだんだんに料金が高くなる店のシステムを利用して、陣八たちが近所のおばちゃんたちを呼んだのだ。常連客も呆れて店を後にし、店は大赤字。「毎日続ける」という陣八に、店のオーナーは一輝をクビにすると断言。ツケも合わせ総額一億円近い借金を払うように命じられた一輝は、ついに真由美の前で本性を現す。一輝に「店の権利書は頂いた」と告げられ、衝撃で動けない真由美。その代わりに、一輝に鉄拳を下したのは、ポン太だった。
そして、達也の知り合いの謎の女が現れる。女は、いやがる一輝を、死ぬほど働いて借金を返せるどこか秘密の場所へ連れて行く。

「親にあわせる顔がない」と尻込みする真由美を「悔しいんやったら、自分に何ができるか、よう考えてみいや」と団子屋に戻らせたのは陣八だった。
団子屋に戻った真由美は、両親に言う。「謝らないよ、私……もう一回、お店できるようにするから……頑張るから」「お前が元気ならそれで十分」という両親に、真由美も、陣八も涙した。

その夜、陣八は命がけで“お助け屋”の仕事をする覚悟を決めていた。“キッチン時代屋”に、つかの間の日常が戻っていた。
【アケミ】夏川加奈子
【トミ子】和泉ちぬ

第3話2013/01/242.8%【脚本】川嶋澄乃
【演出】山内宗信
金髪の新メンバー!?いじめ問題を解決!
“お助け屋”のウラ稼業を引き継いだ、浅草の人力車の車夫・俥屋陣八(宮川大輔)。その助っ人は、元外科医・井口達也(小泉孝太郎)と、腕っ節の強い芸者・ポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)。そんな三人の元に、早くも次の仕事が舞い込んできた。
それは、陣八が二階を間借りする“キッチン時代屋”の一人娘・神谷萌の同級生の依頼。中学生の弟・小日向大地が同級生からいじめられているという、美紀の相談だった。
大地はふざけていただけだと否定するが、橋の上から飛び降りるように命じられたり、鞄に生ゴミを入れられたり。さらに、大地の携帯電話には『死ね死ね死ね……』というメールがあり、そんなことをするはずのない大地が母親の財布から金を取ろうとしたのを見て、美紀は「いじめだ」と思い当った。
父親を早くに亡くし、母親は朝から晩まで働いているので、家事や大地の面倒を見ているという美紀は、バイトで貯めた五万円を差し出し、陣八に訴える。「弟を助けて下さい。弟にもしものことがあったら……」涙ぐむ美紀に陣八は応える。「わかった。アンタの弟は、ワシが命に代えても助けたる!」

そんな陣八は、同級生たちから本屋で万引きを強要される大地を目撃する。万引きを店員に見咎められ、陣八が事情を説明するが、いつの間にか同級生たちの姿はない。「大地は万引きの常習犯だ」と店員は学校に連絡してしまう・・・

大地が万引きする動画がインターネット上に投稿され、職員室では、それを見た教頭が苦虫をかみつぶしたような顔をしていた。大地の担任の若い女性教師は、教頭に謝るばかりで頼りにならない。頭ごなしに大地を叱責する教頭に、陣八がたまらず「いじめられて、万引きを無理強いされたんや」と抗議するが、教頭は聞く耳を持たない。「うちの学校にいじめはありません」と断言し、きつい口調で大地を問い詰める。教頭は、大地に「自分の意志で万引きした」と無理矢理認めさせると、有無を言わせず陣八たちを帰らせた。

大地をいじめるリーダー格の大黒拓海は、成績もよく、母親がPTAの会長なので特別扱いされていた。前にも体操着紛失事件の濡れ衣を着せられた大地は、諦めきっていた。そんな学校の現状を知って、陣八は怒りが抑えられない。

一方、その夜、あるお座敷に呼ばれたポン太は、驚きを隠せないでいた。例の教頭が、区議会議員の前で「うちの学校にいじめはありません」と胸を張り、人権擁護団体・アムネスティの視察先として、立候補していたのだ。教頭は、「視察が成功したら次期校長として推薦して欲しい」とおねだりまでしていた。

ポン太からその話を聞き、頭にきた陣八が作戦会議をしていたときだった。
「大地の行方が知れない」と美紀から連絡が入る。
手分けして探した陣八が見つけたのは、橋の欄干の上に立つ大地の姿! 自殺と思い込んだ陣八が慌てて力づくで引き下ろすと、近くに、拓海たちが様子を窺っていた。拓海は「いじめではなく遊び。大地が自分から飛び降りてみせると言い出した」と嘘ぶく。怒り心頭に達した陣八が「飛んだる。その代わり、大地をいじめたらこの陣八が許さへんで!」と橋から飛び降りる――。

飛び降りた瞬間、陣八は、教頭をぎゃふんと言わせる方法を思いついていた。
それは・・・
文科省の役人に扮した達也と、アムネスティの視察員に扮したブロンド巨乳美人のキャサリンを教頭に紹介。教頭に達也の調合した薬を飲ませ、その本音を曝す痴態を録画しようという作戦だった。陣八の人力車の得意客のキャサリンは、女優ばりの名演技を発揮し、見事役目を果たす――

翌日、区議会議員とキャサリンが大地の中学校に視察に来たときだった。大地が屋上に立ち告白を始める。「いじめる奴も、いじめを見て見ぬふりをする奴も、卑怯者だ。先生もいじめがあるのに認めようともしない。僕の話なんか聞こうともしない。誰も僕を守ってくれない」大地の告白に、区議会議員も目を荒げるが、「あの子は被害妄想」と教頭は嘘をつき続ける。そのとき、キャサリンがスマートホンをかざした。
そこには、前夜、酔いつぶれキャサリンの胸を揉む教頭の映像が! 「いじめがあっても、見ざる言わざる聞かざるで、長いものには巻かれろ」と放言する教頭に、呆れ果てた区議会議員がクビを言い渡す。
「所詮、学校は弱肉強食だ。どうせいじめは日本中にあふれてる」となおも言い続ける教頭に陣八が言う。「ワシは今、目の前で苦しんでるたった一人を救いたいだけじゃ」 そこへ謎の女が現れ、懲りない教頭を連れて行く。

大地に笑顔が戻った頃、“キッチン時代屋”で、『アムネスティ帰国』の新聞記事を見た陣八が、素っ頓狂な声を上げていた。陣八が担ぎ上げたつもりのキャサリンは、本物のアムネスティの一員だった。
「かーっ、キャサリンにしてやられたわ」
いずれにしろ“お助け屋”の奔走でまたひとつ事件が解決していた。
【小日向 大地】今井悠貴
【野村 栄治】相島一之
【キャサリン・スミス・ヤマモト】ローランス由美
【小日向 美紀】藤原令子
【成瀬 誠】大河内浩
【大黒 拓海】千葉一磨
【長井】深谷美歩
【おばちゃん】平田敦子

第4話2013/01/314.4%【脚本】山岡真介
【演出】池澤辰也
振り込めサギ撃退
浅草の人力車の車夫・俥屋陣八(宮川大輔) のウラ稼業は“お助け屋”――その噂を聞きつけて、“キッチン時代屋”に、飯島登が訪れていた。登の母が、振り込め詐欺で五十万円を騙し取られたという。
「警察に行った方が」という陣八だが、登は警察沙汰にしたくない。
「犯人に心当たりがあるんです。僕の友達なんです」と言う登の依頼は、その友達が「二度とこんな事をしないよう懲らしめてほしい」というものだった。

まずは、助っ人で芸者のポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)が、登の母・フミの営む浅草の小料理屋に行って、騙された経緯と詐欺の手口を聞いた。
最初に、登の同僚を名乗る女性から、登が「得意先で客の私物を壊し、“その筋の”相手に監禁された」と電話があった。登と連絡が取れないうちに、今度は弁護士を名乗る男性からの電話で金の用意を頼まれ「会社にバレるとクビになる」と言われたフミは、慌ただしく取りに来た男に金を渡してしまった――

一方、陣八と助っ人で元外科医の井口達也(小泉孝太郎)は、登の高校時代の同級生の進藤直樹と楠本アユミの元へ。二人の様子を見た達也は「直樹たちは振り込め詐欺の常習犯。登の母をカモだと思ってまた仕掛ける」と見破る。
達也は、フミの家に待機することにして、陣八と登は、いったん“キッチン時代屋”に戻った。登が「実は、自分は愛人の子」だが、「僕が気付いていることは母に内緒にしてほしい、母には育ててくれた感謝しかない」と言い出し、思わず陣八が涙したときだった。達也から「追加の金を要求する電話があった」と連絡が! 金を取りに来た男の後をつけるつもりの陣八だったが、「アジトの場所に当てがある」と登が言うので、直接アジトに乗り込むことになった。

「アホんだらコラあ!」と、陣八はとある倉庫に乗り込んだが、誰もいない。思わずキョトンとしていると、直樹が鉄パイプで陣八の後頭部を殴った。なんと登は、直樹たちとグルだったのだ――!
意識を取り戻した陣八は、柱に縛りつけられていた。登は、愛人にすがるために自分を産み、手切れ金で店を手に入れた母に、感謝どころか、憎しみを抱いていた。そんな登につけこみ、「ウラ稼業をする陣八は大金持ち」と思い込んだ直樹とアユミが、陣八をおびき寄せるように仕向けたのだ。

“キッチン時代屋”に陣八を監禁した直樹たちから一億円を要求する電話がかかってくるが、そんな金などない。仕方がない――達也とポン太はアジトに向かった。勘の鋭い達也は、念のためGPS機能のついたペンを陣八に持たせていたのだ。ポン太のパンチが炸裂し、達也は“秘孔つき”でとどめを刺す。登たち三人には逃げられたが、二人はアジトの見張りを次々撃退し、陣八を力づくで取り戻す。だが陣八は、直樹に殴られ立ち上がれないほど消耗していた。

憤りのおさえられないポン太は、小料理屋で三人を迎えたフミに「あんたの息子は向こうの共犯者や」と告げた。だが、陣八には、登が悪いヤツとは思えない。思案しながら階段を降りようとして、足を滑らせ、一階まで転がり落ちる。「閃いたで!」 満身創痍の陣八は、とんでもない作戦を思いついていた――

陣八は、登たちの元に行き「フミをクルマで、ひいたる」と持ちかけた。「協力すればフミの生命保険金を山分け。金も入って、嫌いな人間も消せる」と言う陣八に、性根の腐った直樹たちはすぐにノリ、登も最後には頷いた。

作戦決行の朝――イヤホンで陣八の指示を聞く登が、フミと道を歩いていた。陣八の合図で走ってくる車に登がフミを突き飛ばす手はずだが、何も知らないフミは「ちゃんとご飯食べてる?」「たまには帰ってきなさい」と登に話しかける。「あんたのためなら、私は死ねる」と言われ、登が体を震わせたとき、陣八が「はいどーーーーん!!」と指図。登はフミを抱きしめ「もうやめてくれ!」そこへ陣八が人力車を引いて走ってくる。「二人まとめて…クルマで引いたる」陣八は、登の母への愛情を確かめたかったのだ。
その頃、すっかり陣八の作戦に騙されその様子を見ていた直樹とアユミは、謎の女に捕獲されていた。二人は、詐欺で騙し取った金を働いて返す、厳しい場所へ連行される・・・

登は、出生の秘密を知ってから、店の男性客のだれもが父に見え、愛敬をふりまく母が嫌で家を出た。半年前、仕事をクビになり何もかも行き詰ったとき、直樹たちに会い、その仕事にはまりこみ戻れなくなった。自分がひどい目にあえば母は一生苦しむ、という屈折した思いこみで、“お助け屋”に依頼した。
「登がお腹にいると分かったとき、父親は脳腫瘍に侵されていた。だから産もうと心に決めた」フミは、「登が罪を償うまで許さない」と言う。そんな母の思いを知った登は、「働きに行きます」と言い出した。「母への憎しみはもうありません。だからこそ、母に会わずに行きます」

事件が解決した“キッチン時代屋”でも、父娘が口げんかし、「素直でない親子」がここにもいた。そんな二人を尻目に、陣八は仕事へ出かけていく。
「さあっ、今日も走るで!」
【飯島 フミ】酒井和歌子
【飯島 登】山崎樹範
【進藤 直樹】福徳秀介
【楠本 アユミ】Sharo

第5話2013/02/073.5%【脚本】田中眞一
【演出】山内宗信
ブラック会社を退治
浅草の車夫・俥屋陣八(宮川大輔) のウラ稼業は“お助け屋”。今回の依頼主は、旅行代理店に勤める斉藤美羽の恋人、竹内幸雄。美羽は前日、過労で心臓発作を起こし、助っ人で元外科医の井口達也(小泉孝太郎)に命を救われていた。聞けば、美羽の会社は過剰ノルマやパワハラ・セクハラが横行し、安い給料で長時間労働させるブラック会社だという。
「過労死する前に辞めろ」と言われても、旅行代理店で働くのが夢で仕事に誇りを持っている美羽は、「お客様の夢を叶える手伝いをするのが私たちの仕事」という社長を信奉していて、聞く耳を持たない。

「恋人をブラック会社から救い出してほしい」という依頼を受けた陣八は、さっそく達也にその代理店にバイトとして潜入させる。と、社長の西田雅史(東幹久)は、病み上がりの美羽を気遣い、クレームをつけに来た客もうまく収め、部下のために頭を下げる。だが、現場を仕切る専務の藤木秀元は、平気でパワハラ、セクハラもし、厳しいノルマも課す。「とは言え、なにか裏があるはず」と目論んで社長の近辺を調べるが、社長は自転車通勤で、安い賃貸アパート暮らし。
「社長はお飾りで、実質のトップは専務か?」と今度は専務を調査。すると、儲かっているのに、社員が倒れるほどのきついノルマを課していた。さらに裏帳簿をつくり、専務は売り上げから横領していることがわかった。

一方、専務と会計士の尾行をした陣八は、専務たちが企画する“大人のパーティ”は乱交パーティと知る。
「なんちゅうハレンチな! 許せん!」

陣八が怒り心頭に達している頃、裏帳簿を見つけ、デジカメを撮影していた達也は、一枚の写真を見つけていた。「なんだよ、これ!」――写真の裏には、あるホームページのアドレスとパスワードが書かれていた。

陣八の部屋に戻った達也が、見つけた写真の裏に書かれたホームページにアクセスすると、それは、会員制高級派遣コンパニオンのページだった。専務たちは横領した金で“大人のパーティ”を開き、高級派遣コンパニオンを呼んでいたのだ――ブラック会社のカラクリが見え始めていた。
そこへ陣八が、偶然にも一階にお茶をとりに行こうとして足を滑らせ、階段の下へ。転げ落ちた陣八は、ブラック会社を懲らしめ、美羽の目を覚ます妙案を閃いていた。

翌日の夜、キャバクラのバイトに扮した達也は、専務を「キャバクラよりもっといいところがある」と、陣八の引く人力車で、とある料亭へ連れ出すことに成功していた。お座敷にはべるのは、もちろん、“お助け屋”の助っ人で、浅草一の盛り上げ上手、ポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)。
「大柄な女が好きだ」という専務は、ポン太を気に入り、例のパーティに誘った。一晩五十万と言われ、ポン太が「楽しそう。私の妹分も連れて行っていいですか?」と言うと、「もちろんだよ」と専務は好色な笑みを漏らした。

パーティの夜、芸者姿のポン太と美羽が高級マンションの前に集合していた。囮のポン太たちの合図で、陣八と達也が突入し乱交パーティの現場を押さえる作戦だった。

ポン太と美羽が“大人のパーティ”の部屋に入ると、仮面姿の男女がシャンパンを片手に談笑する異様な光景が…。強引にベッドルームに連れて行かれたポン太は、専務が隠し持っていたスタンガンで撃たれ、さすがに身動きができない。その隙に、美羽は仮面を剥がされ、正体がバレるが、専務は構わず美羽の帯を解いていく。陣八たちへの合図を送ろうと、ポン太は必死に動かない手を伸ばし、腕時計型無線機を押した。「陣八、早う…」

その間一髪のところへ、入ってきたのは――なんと社長。
美羽は、専務が会社の金を横領していることを言いつけ、証拠の写真を見せた。と、突然、社長と専務は、笑い始めた。「ほかの社員にばれる前でよかった」社長と専務はグルだったのだ! 
そこへ陣八たちが突入し、二人の悪を暴く。社長と専務は、大学時代からイベントサークルで荒稼ぎしていた親友同士で、飴と鞭を使い分けて社員を働かせていた。社長の貧乏暮しはフェイクで、本宅はこの高級マンション。達也が裏帳簿に見つけた写真は、学生時代の社長と専務が下着姿の女性とじゃれあっている写真だった。乱交パーティの様子もビデオに収録され、証拠は上がっていた。それでも、往生際悪く逃げようとする社長と専務の前に、謎の女が現れ、「搾取してきた5億を返せるよう、たんまり働いてもらうわよ」と連れて行く…。

後日、“キッチン時代屋”に、すっかり目覚め、現実が見えるようになった美羽が来ていた。美羽が「恋人の竹内くんと旅行に行こうと思っている」と言うのを聞いて陣八たち“お助け屋”も会心の笑みを漏らした。
【斉藤 美羽】南明奈
【西田 雅史】東幹久
【藤木 秀元】中野英雄
【竹内 幸雄】安達健太郎
【島崎】関町知弘
【森下】石丸謙二郎

第6話2013/02/144%【脚本】武田有起
【演出】池澤辰也
保険金殺人の女
“お助け屋”のウラ稼業をする浅草の車夫・俥屋陣八(宮川大輔) に依頼人が現れる。若い後妻をもらった呉服店『小川』の店主・小川宗佑(森本レオ)の息子と娘だ。「一億円の生命保険の受取人までも若妻に書き換えてしまった父の目を覚まさせてください」という。結婚相談所で紹介してもらった妻・ひな子(笛木優子)は、前夫とも死別していて、財産目当てだというのだ。

さっそく、助っ人のポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)が芸者姿で呉服店に偵察へ。妻のひな子は、“キッチン時代屋”の看板娘で現役女子高生の萌(有村架純)も納得する色っぽさ。男が騙されるのも無理はない。

一方、助っ人の元外科医・井口達也(小泉孝太郎)は、ルポライターになりすまして、小川がひな子を紹介してもらったという結婚相談所『エタニティ』を訪ねていた。ひな子の前夫が火災で亡くなった事件のことを問われて、所長の水上栄子は「ひな子さんが保険金殺人をすることなどあり得ません。若いのに落ち着いていていい方です」と真っ向から否定した。
だが、以前ひな子が働いていたスナックでは、ひな子の悪い噂でもちきり。前夫の前にも、ひな子につきまとっていた男が全財産を貢ぎ、保険金の受取人をひな子にした挙句、練炭自殺していた。そして、その男の死後、結婚相談所を開設した栄子の紹介で、前夫と小川が紹介されていたのだ。

(最初の事件で味を占めた二人が、手っ取り早くカモを見つけるために、結婚相談所を開いた。栄子が紹介した男をひな子が籠絡し、事件に見せかけて二人で殺しているのではないか……)陣八の部屋で“お助け屋”の面々がひな子たちの悪事のからくりを推理していたときだった。萌が呉服店『小川』で店中の火災報知器が外されていたことを思い出す。「あのおっさんが殺されるのも時間の問題や」と思わずポン太が言う。

その頃、呉服店『小川』の裏口に栄子がやって来て灯油タンクを置いていた。そして、その深夜――酒に酔って熟睡する小川の周りに、ひな子が灯油タンクから灯油をぶちまけた。ひな子は、まいた灯油に火のついたマッチを落とす。
だが――火は消えてしまう。慌てて灯油タンクの匂いを嗅ぐと、中身は水!
「どういう事!?」

間一髪、灯油タンクの中身をすり替えたのは、陣八だった。
だが、どんなに周りが忠告しても、小川本人に騙されている自覚がない。決定的な手を打たなければならない。みなで考えるうちに、先代を色惚け呼ばわりされて怒った陣八が、ポン太と小競り合いを始める。止めに入った達也に秘孔のツボを押された陣八は、ハタと動きを止める。「閃いた! 閃いたでっ!!」

翌日、着物姿の萌が呉服店『小川』を訪れ「旦那さん。うちと遊びません?」と小川を連れ出していた。その後、すぐポン太が慌てふためいて店に飛び込み、「ご主人が出先で倒れて、病院に運ばれたんです」とひな子を病院へ。
ひな子が病室に駆け込んだときには、すでに小川は心臓発作で亡くなっていて、枕元で小川の息子と娘が涙を拭っていた。
「全財産を妻ひな子に譲渡する」と書かれた遺言に、兄妹は「父はひな子に殺された」とわなわなと怒る。「保険金一億に現金一億をあわせ、二億円の遺産が自分のものになる」と聞いて、ひな子は呆然と病室を出た。
ひな子は、病院の外に出ると、携帯電話で結婚相談所の栄子に連絡し、小川が亡くなったことは一言も言わずに、栄子の犯行ではないことを確認した。

その栄子を偵察していた達也は、栄子に動きがないので、栄子を訪ね耳打ちする。「小川が亡くなり、遺言でひな子に二億円が転がり込む」と聞いた栄子は「ひな子が独り占めしようとしている」と知る。「あの女狐!」

家の金庫から小川の保険証書や現金・預金通帳を鞄に詰め込んだひな子は、高飛びしようとしていた。だが、その前に栄子が立ちはだかる。
「あんた、どういうつもり?」「これはわたしのものよ」ひな子が最初の男を殺し損なったときに助けたのは栄子。そして栄子は、それをネタにひな子を縛りつけいいように使ってきた。二人はそんな過去をさらけ出し互いに毒づき、鞄を取ろうとする。と、ポン太たちがもみ合う二人にバケツの水をかけた。
「若い女に目がくらんだ男につけ込んで、命まで取ろうっちゅう女は悪魔や。絶対許せん!」と陣八。死んだはずの小川も現れ「すべては陣八たちの仕組んだ芝居」と告げる。小川は「騙されて殺されても、楽しかったからそれでいい」と思っていたが、陣八が現れ観念した。「自分が死んだら少しは悲しんでくれるだろうか……せめて知りたかった、お前の本当の気持ちを」
「悲しいはずないじゃない」と最後まで「全部芝居だった」と言いきるひな子だが、その顔は愁いを帯びていた。栄子と共に、謎の女に連れて行かれる。

“キッチン時代屋”では「男ってさ、若い女がいいんだ~」と陣八をからかう萌がいる。そんな萌も、(男って本当に愚かだけど、ちょっとだけ可愛い)と思っていた。
【小川 宗佑】森本レオ
【小川 ひな子】笛木優子
【水上 栄子】吉田羊
【小川 宗之】飯田基祐
【相沢 恵美子】安藤玉恵
【たこ焼き屋主人】村松利史
【てっちゃん】小林恵美
【モモコ】富田麻帆
【リンゴ】南まりか

第7話2013/02/213.3%【脚本】川嶋澄乃
【演出】山内宗信
白アリ詐欺の毒牙
浅草の車夫・俥屋陣八(宮川大輔) のウラ稼業は“お助け屋”。その助っ人で芸者のポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)が、“キッチン時代屋”で珍しく考え込んでいた。昨夜のお座敷で、憎い元恋人の荒巻に遭遇していたのだ。
そこへ、会社員の夫が、妻の澤田夏実(MEGUMI)が契約してしまった工事契約書を手に、妻子を連れて陣八に相談に訪れた。ある工務店の“無料シロアリ点検キャンペーン”という言葉に乗せられて、床下を調べてもらうとカビだらけと分かった。三百万円の契約でリフォーム工事したが、それ以来「娘の咳が止まらない」という。まだ残金の百万円を払っていないが、夫は「その工務店が悪質リフォーム会社だということを証明してほしい」という。
その工務店の名前を聞いて、ポン太はハッとする。昨夜、荒巻と会っていたのは、まさにその田淵工務店の社長・田淵凌(高知東生)だったからだ。
(この裏に何かある)と感じたポン太は、即座に依頼を引き受けた。

さっそく、田淵工務店に作業員として潜入したポン太は、腕っ節の強さを田淵社長に見込まれ、工事とは別の特別な“仕事”もやらされた。それは“無料シロアリ点検キャンペーン”を騙って、床下に潜り込みインチキ写真を撮り、「床がカビだらけ」とリフォーム工事に持ちかける悪徳営業。一人暮らしの老人には手土産を用意し何度も足を運び、情に訴える。その場で百万円の値引きをするのも、夏実が騙されたやり口と同じだった。田淵はポン太に「人間には騙す奴と騙される奴の二種類しかいない。騙す奴はかしこくて、騙される奴はバカだ」と言う。

田淵は、夏実の夫が出張で出たすきに澤田家も訪れ、夏実に残金の百万円を払うよう催促していた。陣八と助っ人で元外科医の井口達也(小泉孝太郎)が顔を出したので田淵は大人しく帰ったが、陣八たちは、田淵に胡散臭さを感じていた。

ポン太は、お座敷で田淵が荒巻に「荒巻社長に教えて頂いた方法はいいですねえ」と言っていたのが気になっていた。(独居老人とは別の方法で夏実を騙したに違いない)と思ったポン太は、「旦那に言えへん事情があるんやない?」と夏実に問いかけるが、夏実は「これ以上私たちに関わらないで」と言い出す。

ポン太の想像通り、夏実は睡眠薬を飲まされ、田淵と肉体関係を持ったことをネタに脅されていた。さらに、田淵は、新たに天井も直す二百万円の契約書を作って、夏実にサインを強要していた。

そしてその裏にはもっと恐るべき計画が進行していた。
その夜、荒巻と帝都銀行浅草支店の支店長・村上鉄雄が、町内地図を手にほくそ笑んでいた。二人は田淵を巻き込み、ターゲットを決めて、町内のある一帯を更地にしようと企んでいた。

同じ頃、娘と家に閉じこもってしまった夏実を“キッチン時代屋”の看板娘の萌(有村架純)が訪れていた。「ポン太さんは、本気で夏実さんを助けたいと思ってるの」萌に心動かされた夏実が、ポン太を家に上げる。
ポン太はこれまで胸にしまっていたことを夏実に打ち明ける。
先斗町で芸姑をやっていた頃、ポン太は贔屓客の荒巻に本気で恋をしていた。荒巻は、ポン太の実家の老舗小料理屋が経営難で、ポン太の父親が資金繰りに駆けずり回っているのを知って、金融業者を紹介した。だが、それは悪徳闇金業者で、そのせいで店は潰れ土地は奪い取られ、ポン太の父は亡くなった。
「悲しい思いをするんはうちだけで沢山や。田淵なんかに利用されたらあかん」とポン太は言うが、夏実はまだ真実を話せない。
そんなとき、娘の咳がひどくなり、ついに喘息の発作が! 入院した救急病院に、出張先から駆けつけた夫は、「もうお前には任せられない。おまえは母親失格だ!」と娘を自分の実家に連れ去ってしまう。

娘を連れ去られた夏実は、陣八の下に助けを求めてくる。すかさず、ポン太が陣八を橋の上に連れて行き、陣八を突き落とす。落ちる瞬間、陣八が閃き――

陣八たちは、澤田家に、工務店の田淵社長と主任を呼ぶ。田淵は、ポン太が陣八の仲間と知って憤るが、「騙される方がバカなんやろ」と言うポン太に、ぐうの音も出ない。
陣八が、リフォームしたばかりの壁をハンマーで叩き壊していく。断熱材はなくカビだらけ。田淵の手抜き工事が露呈する。それでも夏実に因縁をつけようとする田淵をポン太が殴り、主任を達也が得意のツボ押しで卒倒させる。
そこへ、闇の掃除人、謎の女が現れる。「孤独なお年寄りや女の弱みにつけこんで家も本人もむしばんだ罪は重い。その身を削って三億ほど稼いで頂きます」

一件落着した“キッチン時代屋”では、萌がポン太を「姉さん」と呼び“弟子入り”し始めていた。そこへすっかり回復した娘を連れた澤田一家が現れる。夏実はポン太に何か言おうとするが、ポン太は「言わんでええ……誰だって言いたくないことはある」と微笑む。遊園地に行く澤田一家を俥に乗せ、今日も軽快に陣八が走りだす。
【澤田 夏実】MEGUMI
【澤田 謙介】伊東孝明
【澤田 有希】栗本有規
【坂下 すえ】池田道枝
【箕田 凌】高知東生
【大塚 淳】庄司智春

第8話2013/02/284.6%【脚本】山岡真介
【演出】金澤友也
美容整形の魔の手
“お助け屋”のウラ稼業をする浅草の車夫・俥屋陣八(宮川大輔) に珍しい依頼人が現れる。陣八の中学時代の同級生で、帝都銀行浅草支店の支店長・村上鉄雄(細川茂樹)。界隈のとある美容外科で脂肪吸引の手術を受けた平山邦子が、手術後の痛みと傷を訴えるが、相手にしてもらえないという。その院長はテレビや雑誌に引っ張りだこ、「神の手」と言われる独身カリスマ医師・乃木坂一朗(尾美としのり)。商店街の邦子の父親の店も、乃木坂のクリニックも、銀行の顧客なので、村上は表立てないが、他にも同じような被害者がいるらしい。「町の人に情が湧いた」と身銭を切って、陣八に「一肌脱いでくれ」と言う村上。その熱い心意気に打たれた陣八は快く依頼を引き受ける。

さっそく、助っ人のポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)が、クリニックの無料カウンセリングを受ける。付き添いは“キッチン時代屋”の看板娘の萌(有村架純)。ポン太のカウンセリングをする美女の牟田麗佳は、ポン太の顔を誉めそやし、施術後の画像をパソコンで見せて、その気にさせる。ポン太と萌は、女心をくすぐられ、すっかり麗佳の言葉の魔術にはまってしまう。

邦子は再三病院に足を運ぶが、「術前に説明済み」と言われ、契約書を盾に相手にされない。そんな邦子に、陣八は村上からお助け屋に依頼があったことを話す。「金を取り返したいか?」と尋ねられ邦子は「痩せてキレイになりたい」という。「今のままでも十分」という陣八の言葉は邦子には全く届かず、陣八は陣八で邦子の美しくなりたいという女心を今一つ理解できなかった。

一方、助っ人の元外科医・井口達也(小泉孝太郎)は、求人募集していた乃木坂のクリニックに医師として潜入していた。ホスト時代の経験が生きて、達也の患者の扱いは上々。そんな達也に乃木坂は「どこか自分に似たところがある」とシンパシーを感じていた。
達也は、酔っぱらって倒れた男性に的確な救命措置をとる乃木坂を見て、腕は確かだと見極める。そんな達也自身が医師を辞めた理由を陣八に問われ、ついに達也は、自分の過去を語り出す――
数カ月前、達也は、勤めていた大病院で急患の手術をした。だが、患者の命は取り留めたものの、後遺症が残った。それは達也のオペの前に処置した医師の診断ミスが原因だったが、患者は退院後、絶望して自殺してしまう。達也に金を積み、医療過誤をひた隠しにしようとする先輩医師や病院の隠蔽体質に触れて、なにもかもどうでもよくなった達也は、医師を辞めたのだった。

乃木坂の美容外科では、大勢の患者を手術するために、顧客名簿に印をつけていた。金持ちの患者には星印、クレームをつけてくるめんどくさい患者には黒丸印。「クレームをつけてくる患者は、コンプレックスとプライドが心の中で絡まっている。それをほどいてやると、いくらでも金を出す」という。

その頃、黒丸印を付けられた邦子は、“ハピネスプラン”と称した特別コースを饗せられていた。レストランに呼ばれた邦子の前にはイケメンが。イケメンとの疑似デートで「美しくなれば、こんな夢が叶いますよ」と別世界を見せて、邦子の不満を希望に変えるのだ。その夜、邦子は、あれほど非難していたのに、百万円の借金をして再び乃木坂のクリニックで整形する決意を固めていた。

陣八たちが調べるうちに、クリニックの悪徳商法のからくりが分かってきた。「術後の経過には個人差があります」「患者様の体質により異変があった場合当院では責任を負いかねるケースがございます」などと契約書には言い逃れの一文を入れて、患者に泣き寝入りさせる。それでも問題が大きくなったときには、クレーム担当の麗佳が金と権力でもみ消す。そしてカリスマ医師の乃木坂が手術する契約書を交わしながら、実際に乃木坂が執刀するのはわずかで、経験の浅い未熟な医師に手術させる。憤る陣八は、「ラブが必要やで」と村上の力を借りる妙案を思いついていた。

その陣八の作戦でポン太が美容整形の手術をすることに! 手術室で、助手の達也がポン太に麻酔注射を打つと、「じゃあ」と乃木坂は達也に任せ外出しようとする。契約書では乃木坂が手術することになっているが、「全部のオペはできない。執刀は任せる」という。それを聞いたポン太がむくりと起き上がり、手術台の下から陣八が出てくる。女性の美の探求心を煽って、金をむしりとり、契約不履行していることを怒る陣八。「お前を信じて手術した患者にどう謝るつもりや!」だが、「金でどうにでもなるんだよ」と乃木坂は居直る。
すると、一部始終を聞いていた村上が現れる。「金の世界は契約書がすべて。今後一切融資を見送る。他の金融機関にも今日の一件はすべて話しておく」と乃木坂に三下り半をつきつける。麗佳ともども乃木坂は謎の女に連れられて、闇の世界へ。

こうして、邦子には信頼できる整形外科医を紹介し、事件は解決した。
“キッチン時代屋”には、礼を言いに村上が現れていた。村上は「すごいヤツやで」と口では陣八を褒めたが、本心は陣八のおかげでクリニックがなくなり、界隈の更地がまた増えたことを喜んでいた・・・
【乃木坂 一郎】尾美としのり
【牟田 麗佳】瀬戸カトリーヌ
【平山 邦子】村上知子
【翔】蓬莱大介

第9話2013/03/072.4%【脚本】山岡真介
【演出】池澤辰也
初恋の男は暗殺者
“お助け屋”のウラ稼業をする浅草の車夫・俥屋陣八(宮川大輔)。
その陣八が間借りをする“キッチン時代屋”の看板娘・萌(有村架純)が珍しくため息をついていた。萌の幼馴染で、初恋の人の増田慶太が四年ぶりに浅草に戻ってきたという。萌は恋わずらいのようだ。おもしろくない萌の父親は、萌の携帯電話を手で粉々にしてしまう。

携帯電話を壊された萌は、父と喧嘩し、家を飛び出た。そして、慶太のアパートに駆け込んだ萌は、偶然にも、慶太とその仲間三人の秘密を知ってしまう。慶太たちは、ある男に復讐するために廃工場で拳銃の密造をしていたのだ!

“キッチン時代屋”に帰ってきた萌は、陣八に貯金箱を渡した。
「慶太が取り返しのつかない事する前に止めてほしい」
萌は「お助け屋に依頼したい」と言うが、萌の父親は「警察に訴えるべきだ」と言う。だが、萌は必死に父親を説得する。父親には内緒にしていたが、萌は、少女時代、川で溺れそうになったところを慶太に助けられた。「昔、助けてくれたのが慶太なの。いま、慶太が苦しんでいるなら、助けたいの――」

“お助け屋”が動き出す。陣八、助っ人の芸者・ポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)、元外科医・井口達也(小泉孝太郎)が三人で慶太たちを偵察。
と、驚いたことに、慶太とその仲間たちは、無人のビルで、ある男を標的に、密造した拳銃の試し撃ちをしていた。復讐のシミュレーションだった。
慶太の父親は四年前、工場の資金繰りに困ってある金融会社に金を借りた。そこがいわゆる“闇金”だったことから莫大な借金を抱え、工場は潰れた。他の三人も、会社を潰され、父親が死に至ったり、妻が自殺に追いやられたり、その標的の男に、それぞれ恨みがあった。その闇金業者を裏で牛耳っていた男こそ、荒巻――。

その夜、当の荒巻は料亭にいた。「昔の女」であるポン太の噂を聞きつけ、ポン太をお座敷に呼んだのだ。「俺は客で、お前は芸者だ」とポン太に踊るように命じる荒巻は、先斗町時代、ポン太の実家の老舗小料理屋が潰れる原因を作り、そのせいでポン太の父は亡くなった。憎いその荒巻の前で、ポン太は、必死で笑顔を作り踊る・・・

荒巻への復讐に燃える慶太たちの目を覚まさせなければならない。だが荒巻を襲撃させれば警察沙汰になる。一方、ポン太は、荒巻への憎しみを募らせている。ややこしい案件に、陣八は考えこんだ。やがて、憤るポン太のパンチをとばっちりで受けた陣八は、大がかりな妙案を思いついた。

作戦決行の日、慶太たちが待ち構えるビルに、荒巻が物件を見に来ていた。荒巻を狙う慶太の仲間は、ポン太に妨害される。さらには陣八と達也が現れ騒動を起こし、荒巻を撃つことができない。そんなとき、荒巻がひとりになったチャンスを見逃さず、銃を構えたのは慶太だった。
やがて、銃声が鳴り、皆が駆けつけると――
血を流し倒れているのは達也。
「……なんでや?……なんでや!?」と動かない達也に動揺する陣八は、呆然と立ち尽くす慶太の銃を払いのけ、胸倉を掴んだ。
陣八に責められた慶太は思わず本心を吐露した。慶太は「どうしても荒巻を殺したかった。両親は荒巻のことを恨みながら死んでいった」と言う。「あんな奴生かしてると、俺らみたいな連中が増えるだけなんだ! 殺して何が悪いんだ!?」関係のない達也が殺されたことを知って、萌は泣き崩れた。「お前らが、こんなくだらんもん作ったからや!」という陣八の叫びに、慶太も放心状態で「……ごめん」と謝った。だが、泣き崩れる萌にその声は届かなかった。

その夕暮れ、陣八とポン太は「達也のスーツ代を経費で払わなければならない……」と落ち込んでいた。と、死んだはずの達也が現れた。「当然でしょう。ウラ稼業のために買ったんですから。経費で落としてください」
つまり、荒巻と同じスーツとネクタイを身に着けて、荒巻に成り代わった達也は、防弾チョッキを身に着け弾丸を受けた。すべて“演技”だったのだ。「達也が死んだ」というショック療法で、慶太や萌の目を覚まそうとする陣八の作戦だった。慶太たちとその仲間は謎の女に闇の世界へ連れられていった。

作戦のからくりを知った萌は、連れ去られた慶太のことを「忘れちゃえばいいんだ」と笑ってみせたが、涙がこぼれていた。せつないが萌は、大人の階段を一歩上がり、少しオトナになった。そんな萌に、父親は潰してしまった携帯電話の代わりを差し出し、父娘の関係も修復された。

こうして、事件は無事解決したかのようにみえた。
だが、肝心の荒巻はしぶとく生き残っていた。その荒巻と話すのは、帝都銀行浅草支店の支店長・村上鉄雄(細川茂樹)。二人は地域振興という名の下に、商店街の地上げを進めようと企んでいた。
【増田 慶太】佐藤祐基
【増田 慶太(少年期)】大岡拓海
【本間】佐藤正宏
【宮崎】宮崎吐夢
【井上】松尾駿
【高木】ビースト
【中村 理沙】熊切あさ美

第10話2013/03/144.7%【脚本】武田有起
【演出】金澤友也
チカン店長を撃退
“お助け屋”のウラ稼業をする浅草の車夫・俥屋陣八(宮川大輔)の元に、毎日バスで痴漢に遭うというOLの白井沙織(三倉茉奈)が相談に現れていた。「捕まえて警察に突き出したい」という沙織の依頼を陣八は快く引き受ける。というのは、沙織は陣八のまさに好みのタイプ。“キッチン時代屋”の看板娘・萌(有村架純)も含め、みなにとって、陣八の“春”はバレバレだった。

翌朝、沙織に痴漢する男を“お助け屋”の助っ人の芸者・ポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)捕まえた。ところが、その男・長田秀樹は、沙織の兄が経営する惣菜屋『白井』の取引先のスーパーの店長。立場を利用して沙織を思い通りにしようと言う魂胆だった。逆らえない立場にあることを知った沙織は、警察に突き出すことを諦めた。
「パワハラだ。許せん!」と陣八は憤るが、沙織は言う。
「兄が父から受け継ぎ、赤字だった惣菜屋がやっと軌道にのってきたところなんです。取引の半分以上はあのスーパーなんです」
それでも陣八は「ワシがなんとかする。絶対守るから……」と諦めなかった。

陣八たちは、行動を開始する。恋する陣八は、いつもと力の入りようが違う。陣八は実演販売になりきってスーパーに潜入、元外科医・井口達也(小泉孝太郎)は買い物客の振りをして偵察、萌もアルバイトのふりをして長田の動きを見張った。
長田は愛想がいいので客受けもよく、要領がいいから売り上げも伸びる。だが、裏では下請けにパワハラするなどやりたい放題。陣八は、長田が女子高生に万引きの罪をなすりつけ、毒牙にかけようとするセクハラ現場を目撃してしまう。

そんななか、スーパーからの受注が二割増しに増え、それに応えようと懸命に働いていた沙織の兄が過労で倒れてしまう。そこへすかさず現れた長田は、沙織に「俺の女になれ」と脅す。長田はスーパーに潜入した陣八たちの動きも察知していた。長田は沙織にあることを囁く。
沙織は悩んだ末、陣八に「これ以上私に関わらないで」と告げる。だが陣八は「ワシが守る」と言い続けるのだった。

翌日、バスの中で沙織を護衛する陣八は、突然、女子高生に痴漢呼ばわりされた。よく見ると、そう主張するのは、先日長田に万引きの罪を認めさせられ署名させられていた女子高生だった。
警察に突き出された陣八は、「女子高生が長田に命令されてやったこと」と弁明するが、認められない。なぜか、沙織も陣八の肩を持ってくれない。沙織も長田に裏切るように強要されていたのだ。陣八は留置場に入れられてしまう。

陣八がよりによって痴漢に間違われて捕まったことを知り、困り果てていた達也やポン太たちの前に、大いなる助っ人が現れた――四代目・陣八(加藤茶)だった。 四代目は先代の助っ人の二人に陣八が痴漢ではないことを証言させて、陣八を釈放させた。
沙織に裏切られ、四代目に喝を入れられて、しょぼくれていた陣八に、“キッチン時代屋”のマスターがタイキックを食らわす。思いきり尻を叩かれた陣八は、長田をあっと言わせる作戦を閃いていた。

その夜、陣八たちは、無理矢理沙織とデートする長田に薬を飲ませ油断させた。その隙にポン太が沙織を連れ出し、気絶させその服をびりびりに破く。長田を沙織の服で誘い出し坂の上までおびき寄せ、突き落とした。ゴロゴロと転がった長田が止まった先には、服を破かれた沙織が!
まるで沙織を襲ったかのような証拠写真を撮られても、長田は「あくまでも茶番だ。力持ってる人間の方が正しいんだよ!」と突っぱねる。そんな長田に陣八は啖呵を切る。「確かにワシらに力はない。けど、正義は守る。力使わんでもお前がどんだけ酷いことしたか、分からせてやることは出来んねんで」

「ぎゃ~~~」
長田がゲイたちにもみくちゃにされていた。陣八は、以前人力車に乗せた客に尻を撫でられて、ぞっとしたことがあった。その客のやっているゲイバーに長田を連れて来たのだ。陣八たちは、ビデオの前で長田に告白させ謝罪させた。「私はパワハラ男です。自分の立場を利用して、沙織を含むたくさんの女性を言いなりにしようとしました」
そんな長田を連れて行くのは、闇の掃除人、謎の女――

事件が落着し、陣八が沙織に告白しようとしたとき、沙織はつきあっていた男性と結婚が決まったことを告げる。ガックリする陣八だったが、達也たちは帰ってきた四代目の行方を気にしていた。
その頃、四代目は、メイドカフェでメイドたちに囲まれて、ご機嫌だった。
そこは帝都銀行浅草支店の支店長・村上鉄雄(細川茂樹)と闇金を裏で牛耳る荒巻が商店街の地上げ計画の一端を担う店。四代目はそのことを察知し、偵察しているのだった――
【白井 沙織】三倉茉奈
【白井 啓一】なだぎ武
【長田 秀樹】遠山俊也
【定吉】仲村浩
【おヨシ】小柳友貴美
【立花 薫】山田茉亜紗
【謎の男性客】梅沢富美男

第11話2013/03/214%【脚本】川嶋澄乃
【演出】池澤辰也
メイド喫茶の魔女
“お助け屋”のウラ稼業をする浅草の車夫・俥屋陣八(宮川大輔)の元に、依頼に現れたのは、女子大生の田畑梨香(岡本玲)の母親。梨香がバイト先で援助交際させられているという。そこは、日の出通り商店街に最近できた“メイドカフェ☆ぷりぷり”。「どうか娘を説得して、店を辞めさせて下さい!」
名門女子大に通う梨香だが、実はつい最近まで、お洒落なブランドもので身を固めた同級生たちに、貧乏でブスな外見を「金魚ブス」とからかわれていた。いじめに落ち込んでいた梨香は「あなたもプロの手でかわいいメイドになろう!」というびらに誘われて、“メイドカフェ☆ぷりぷり”へ。オーナーの蓮杖美咲(三浦理恵子)は、怪しい雰囲気の美女で、「あなたは全然ブスじゃない。絶対かわいくしてあげる」と、梨香をメイクとメイド服で変身させた。鏡の自分に恍惚となる梨香に、美咲はささやいた。「洋服やメイクで女の子は変われるの。でもそのためにはお金が必要よね。ここで働いてお金稼いだら、どんどんかわいくなれる。かわいくなって、大学のみんなを見直してやりなさいよ」

梨香の母の依頼をひき受けた陣八と“お助け屋”の助っ人の元外科医・井口達也(小泉孝太郎)が、さっそく “メイドカフェ☆ぷりぷり”へ。店内は満席でオタク風の男たちが、メイドたちとゲームで盛り上がったり、ステージのパフォーマンスに声援を送ったり。陣八たちの席にオムライスを運んできたメイドの瞳は、ケチャップで絵を描くと、「ぷりぷりきゅきゅーん」とハート形を手で作り“愛情を込める”おまじないをする。瞳は「アイドルになるのが夢」というが、十万円を払うVIP会員のことは、「ヒ・ミ・ツ」と明かさなかった。
「ここから先は萌ちゃんに任せますか」と達也に言われて、驚く陣八の前に現れたのは、メイド服姿の“キッチン時代屋”の看板娘・萌(有村架純)! 「お帰りなさいませ、ご主人様」――萌は、陣八に内緒で潜入していたのだ。

“メイドカフェ☆ぷりぷり”では、美咲が週ごとのメイドの売上成績を発表する。VIPルームでの『ハグ一分五千円、膝枕一分三千円』などのオプションや、裏オプションの“ほっぺチュー”で男たちから金を巻き上げ、女の子たちは売り上げを競っているのだ。一位のメイドにはご褒美がプレゼントされたが、最下位の瞳にはクビが言い渡された。「お願いします! もう一度だけ、チャンスを下さい!」土下座してクビを勘弁してもらった瞳は、必死で売り上げを上げるため、男とラブホテルに行く特別裏オプションの“お散歩コース”へ。
そんな店の様子を潜入調査していた萌の正体が、美咲にばれてしまう。だが、盗聴器で萌の危険を聞きつけた達也が、危機一髪、萌を救いだす。
陣八、達也、芸者・ポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)は、作戦会議を開き、情報を整理した。VIPルームでのオプションのうち二割がメイドたちの取り分になる。店は「援助交際はダメ」と言いながら、二時間の“お散歩コース”で援助交際をさせている。逃げ口上を作って、メイドたちの虚栄心や競争心を煽って、風俗まがいのことをさせているのだ。
(だけど、なんでシャッター通りになりかけてる、日の出通り商店街にメイドカフェを作ったんだろう?)陣八が街を俥を引きながら、考えていたときだった。美咲と商店街組合会長が仲睦まじく話しているのを目にする。美咲は祭りのライブのための出資金を会長にねだっていた。名目はあくまで「街おこし」のためらしい。「街おこし」のため、帝都銀行が会長に融資した額はなんと八百万円にもなっていた・・・

その夜、援助交際までしたのに売り上げが少ないため、美咲にクビを言い渡された瞳は、自殺未遂を起こしていた。それを知った陣八は、居ても立ってもいられない。「はよ何とかせな、みんなあの女の犠牲になる……」
陣八はメイドカフェに駆け込み、「こんな店はよ辞めぇ!」と力説する。だが、メイドたちは「うちらはアイドルになるんだから、関係ない」と意に関せず。そんな陣八を美咲と一緒に店内のモニターで見ていたのは、荒巻隆治。美咲の後ろには、荒巻がいたのだ。荒巻は、帝都銀行浅草支店の支店長・村上鉄雄(細川茂樹)と組んで、商店街の地上げを計画していた。美咲は荒巻の指示で、陣八の俥の客のふりをして、陣八をおびき寄せ、待ち構えた屈強な男たちにぼこぼこにさせる。
一方、梨香は、新規の客に“お散歩コース”の指名を受け、ラブホテルへ。客は、達也。達也は梨香に「服を脱ぐように」言う。梨香の耳に「トップになるチャンスよ」と囁いた美咲の言葉が蘇る。涙を流しながら、梨香はボタンを外す。と、達也はメスを手にする。「俺は心臓外科医でね……君の心臓を見てみたい」次の瞬間、達也は、恐怖に駆られた梨香をツボ押しで失神させた。陣八たちは、梨香を母親の見守る家に届けた。究極の恐怖心を味わせる“荒療治”で梨香の目は覚めていた。
だが「これ以上犠牲者を出したらあかん!」と、陣八が店を摘発しようとしていたとき、“キッチン時代屋”に商店街組合会長が現れた。会長は「街おこしの邪魔をする陣八の俥屋の営業を差し止め、俥を商店街で預かる」という。さらに、陣八に追い打ちをかける。幼馴染だと思っていた村上は、商店街の味方。村上は陣八に冷たく言い渡す。「おまえはこの街から出ていけ」
俥も、友情も失った陣八は衝撃を受ける。陣八、万事休す――
【田畑 梨香】岡本玲
【瞳】中西悠綺
【奈々】原田里佳子
【千秋】芦原優愛
【由美】澤美帆
【久保】須藤謙太朗
【斎藤】田中サスケ
【田畑 久美】北原佐和子
【坂本 忠文】ベンガル

第12話2013/03/283.7%【脚本】山岡真介
【演出】池澤辰也
仲間の死乗り越え
“お助け屋”のウラ稼業をする浅草の車夫・俥屋陣八(宮川大輔)は、風俗まがいの“メイドカフェ☆ぷりぷり”の摘発を依頼された。オーナーの蓮杖美咲(三浦理恵子)の裏には、地上げ屋の荒巻隆治がいて、日の出通り商店街の組合会長も味方。陣八は依頼された娘の奪還に成功するが、「街おこしの邪魔をする陣八の俥屋の営業を差し止める」と、会長に商売道具の俥を取られてしまう。そして驚いたことに、陣八の幼馴染の帝都銀行浅草支店の支店長・村上鉄雄(細川茂樹)こそ、荒巻と街の地上げを計画する黒幕だった。

そんなとき、オーナーの美咲が、恨みに駆られた元メイドの父親によって刺殺される事件が起きる。美咲の死であっけなくメイドカフェは閉店するが、「街おこし」のため店に出資していた商店街は負債を負うことに。帝都銀行からの融資額は一億円にもなっていて、村上は会長に返済を迫る。
「このままでは商店街が潰れてしまう」と、店を差し押さえられた会長に助けを求められ、陣八はいやとは言えない。陣八最強の敵との戦いが始まる。
「借金させて貸し剥がして別の所に土地を高く売るのが荒巻のやり方だ」と、“お助け屋”の助っ人の元外科医・井口達也(小泉孝太郎)は言うが、陣八は「話せばわかる」と、帝都銀行の村上に直談判に行く。村上の目的は、商店街を潰して新しい複合商業施設を作ること。陣八が情に訴えても、村上は「金を動かす」ことしか考えず、聞く耳を持たない。村上に「一か月で一億用意しろ」と言われ、陣八は啖呵を切る。「わかったわ! 俺が街を助けたるわ!」

“キッチン時代屋”に戻ると、達也たちが待っていた。看板娘・萌(有村架純)も、助っ人の芸者・ポン太(南海キャンディーズ・しずちゃん)も、「街の借金の一億円を背負った」という陣八の話を聞いて呆れ果てる。そんなとき、謎の女に軽口を聞き、どつかれた陣八は、あることを閃く。
日の出商店街を企業名や商品名に改名して金を得る――いわゆる“ネーミングライツ”のスポンサーを探して、陣八は駆けまわる。ところが、陣八の動きを邪魔しようと、荒巻が萌を拉致。わざわざそのことを伝えに“キッチン時代屋”に現れた。荒巻は、ポン太にとって父の仇の憎い男。だが、萌を人質に取られては手が出せない。街の人間も諦め始め、お助け屋は崖っぷちにいた。

そんなとき、四代目陣八(加藤茶)が現れ、奪われた俥を取り戻す。さらに四代目は、ポン太、萌の父の神谷輝道をひき連れ、萌の奪還に成功する。

一方、会長の元へ向かった陣八は、会長に店を売却させようする村上に遭遇。村上は「昔から、明るいだけしかとり柄のない陣八が大嫌いだった。お前が偽善者ぶって人助けなんかするから、イラついて俺も本気になれた」と本心を吐露する。そして「助けられへんかったら、俺の前で死ねや」と言う。

思わぬ村上の本音に落ち込む陣八が、俥のガレージに戻ると、四代目が心臓発作を起こして苦しんでいた。救急車を呼ぼうとする陣八を四代目は制止する。「俺が死ねば、生命保険で金が入ってくる。それで街が救える。それが、俺の最後の仕事だ――」
四代目は「自分を信じるんだ」と陣八に言い遺し、こと切れた。涙をのんで、陣八は立ち上がる。

陣八が、村上の元へ行き、四代目の保険証書を叩きつける。村上は証書を受け取るが、「日の出通り商店街が元通りとはならない」と言い出す。「確かに、街おこしのために融資した金は回収したが、別件で店の運転資金を貸している。その金が回収されるまでは、店は再開させない」というのだ。四代目が命を張って作った金が水の泡になろうとしていた。陣八が怒りをこらえきれずにいたときだった。血相を変えた女性店員が駆け込んできた・・・

なんと、街の老若男女が金を持って集まっていた。四代目に祖母の命を救ってもらった男。陣八がお助け屋の初仕事として娘を助けた団子屋の女将……。その光景を見た村上は思わず悪態をつく。「所詮はその場しのぎ。底辺のもんは底辺らしくでしゃばらずに言いなりになっときゃええんや!」一同の視線に、村上は街の人間を敵に回したことに気付く。街の人間を敵に回して支店長を続けられるわけがない。自らの首を絞めた村上は力なく項垂れる。
そんな村上を「アイツも終わりだな」と見ている荒巻がいた。ポン太は、その姿を見逃さなかった。「アイツが終わりって事は、アンタも終わりやで」ポン太は荒巻に強烈なパンチを浴びせ、復讐を遂げた。

一か月後――
街は見違えるように人が溢れていた。達也は商店街に診療所を開き、女性患者に人気。ポン太は変わらず浅草の名物芸者で朝帰り。あの一件以来、街には平和が訪れ、お助け屋の依頼はない――と言いたいところだが、陣八の携帯電話に連絡が入る。「依頼やで」陣八は、達也とポン太と共に、仕事に向かう。

今日も、陣八の俥が街を走る――
【レポーター】川内天子
【瞳の父親】谷川昭一朗
【謎の通行人】佐藤隆太

   

【お助け屋★陣八】スタッフ

原案
倉科遼
脚本
山岡真介, 川嶋澄乃, 田中眞一, 武田有起
演出
池澤辰也, 山内宗信, 金澤友也
演出補
江利川深夜
音楽
原田智英
チーフプロデューサー
堀口良則
プロデューサー
西川義嗣, 高畑正和, 武野一起, 黒澤淳
協力プロダクション
ワイズビジョン
制作プロダクション
テレパック
制作協力
吉本興業
制作著作
読売テレビ
                  

【お助け屋★陣八】出演者

俥屋 陣八
宮川大輔
ポン太
しずちゃん
井口 達也
小泉孝太郎
神谷 萌
有村架純
神谷 萌(幼少期)
伊藤星
神谷 輝道
武田幸三
俥屋 陣八
加藤茶
闇の掃除人
伊藤修子
黒服の男1
坂井良多
黒服の男2
金野博和
村上 鉄雄
細川茂樹
荒巻 隆治
今井雅之
蓮杖 美咲
三浦理恵子
                  
2013冬ドラマ