【無料動画視聴】息もできない夏【あらすじ】

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息もできない夏

2012夏ドラマ【息もできない夏】

放送局
フジテレビ
放送開始日
2012/07/10
放送時間
火曜21:00~

この現代社会に生きている人々――その誰もが、自分の、家族の、愛する人の幸せを願い普通に暮らしているように見えます。しかし、そのなかには、他人には到底理解しえない過去や、想像もつかない壮絶な運命を背負って生きている人もいます。この物語に登場するのは、一見普通の暮らしを送りながらも、心の奥底に大きな傷や秘密、そして宿命を抱えている人物たち・・・。

『息もできない夏』は、戸籍を持たない『無戸籍』という数奇な運命を背負ってしまった少女が自らの出生の秘密を知っていく上で、心に傷を背負う父親ほど年の離れた男と出会い、すれ違い、周りから引き裂かれながらも、距離を縮めていく姿を描く、この夏最も切ない衝撃の社会派ラブ&ファミリー・ストーリーです。

『無戸籍』という過酷な運命を背負った主人公・谷崎玲(たにざき・れい)を演じるのは、フジテレビドラマ初主演となる武井咲さん。玲は、未来へ目を輝かせている、どこにでもいる18歳の天真爛漫な少女ですが、ふとしたきっかけで、「戸籍を持たない」という自らの過酷な運命を知り、「自分は社会的にはこの世に存在していないのか…」と、絶望の淵に落ちていきます。その中で、父親ほど年の離れたひとりの男と出会い、心を通わせていき…。

そして、昨年1月期のドラマチック・サンデー『スクール!!』以来のフジテレビ連続ドラマ出演となる江口洋介さんが演じるのは、心に深い傷を背負った、42歳の元新聞記者・樹山龍一郎(きやま・りゅういちろう)です。樹山は、かつては大手新聞社の社会部員として、弱者を救いたいという正義感と、持ち前の冷静さで、数々の事件を取材し特ダネを抜いてきた敏腕記者でした。しかし、樹山の運命を変えたある事件が起き、彼は失意のうち新聞社を去ることに…。現在は、区役所の夜間臨時職員として、都会の片隅にひっそりと暮らしています。これまで快活で男らしい役柄を演じることが多かった江口さんは、今回、娘ほど年の離れた少女・玲と出会い、自らの壮絶な過去と少しずつ向き合っていく影のある男を演じます。

さらに、ふたりを取り巻く、一癖も二癖もある周囲の登場人物にも、豪華なキャスト陣が顔をそろえました。

玲の母親で、ある理由から娘の出生届けを出さずに18年間『無戸籍児』として育て、玲がその事実を知ることで、引き裂かれていく娘との絆に苦悩する女性・谷崎葉子(たにざき・ようこ39→40)に木村佳乃さん。ふとしたきっかけで出会った玲に恋心を抱く、特殊な家庭環境で育った孤独な若者・草野広太(くさの・こうた21)に中村蒼さん。嫁の葉子を嫌い、孫の玲をいびり尽くす父方の祖母・谷崎香緒里(たにざき・かおり62)に浅田美代子さん。そして、玲が働くスイーツ店に、彼女が店頭に出ている時だけ来る謎の男・夏目周作(なつめ・しゅうさく63)に北大路欣也さん。その周作の周りをうろつき金の無心をする目つきの悪い男・鮎川宏基(あゆかわ・ひろき39)に要潤さん。そんな彼らが織りなす複雑に入り組んだ人間関係が、玲と樹山の関係にも大きな影響を及ぼしていき、謎がひとつ解かれては、また次の謎が生まれ…。

DVをはじめ、さまざまな理由から前夫との離婚協議が長引き、やっとの思いで離婚をしてから現在の夫との間で子供が生まれても、もし子供の誕生が前夫との離婚後300日以内の場合、遺伝子上は現在の夫との子供でも前夫の戸籍に入れなくてはならないという民法第772条。現代社会との大きな乖離(かいり)があるものの、110年もの間改正されてこなかったこの法律により、母親が出生届を出さず、戸籍を持たない人間として育つ『無戸籍児』が、事実としてこの国には存在しています。

『息もできない夏』では、一見特別なように見えますが、誰の身に起こってもおかしくない、この社会事象を軸に、自らの出生の秘密と壮絶な運命に立ち向かう女性の戦い、そして彼女を支えることで過去に背負った罪に少しずつ向き合い、生きる意味を見出していく男性の成長を骨太に描いていきます。親子ほども歳の離れたふたりの、尊いけど誰からも応援されないつらい恋愛、そして涙と葛藤の親子関係を通して、それでも生きることの素晴らしさ、恋することの素晴らしさ、そして家族の素晴らしさを訴えかけます、息苦しいほど残酷なものの、どこか温かく愛おしいラブ&ファミリー・ストーリー。この夏、最も衝撃的な感動を呼ぶ極上の社会派エンターテインメントにご期待ください!

   
   
第1話2012/07/1012.1%
無戸籍…存在しない少女と罪を背負った男衝撃の夏が今始まる
谷崎玲(武井咲)は、洋菓子店『パティスリー・シャルロット』でアルバイトをしている明るくて元気な18歳の女の子。パティシエになるという夢を持ち、高校時代からこの店でアルバイトを続けてきた玲は、真面目な勤務態度や菓子作りのセンスが評価されて、来月から正社員に途用されることになる。

樹山龍一郎(江口洋介)は、区役所の時間外受付を担当する臨時職員。かつて大手新聞社の社会部記者として活躍していた樹山は、数々のスクープをものにして出世街道を突き進んでいた。だが、ある事件がきっかけで新聞社を去ることになり、以来、誰の邪魔にもならないようひっそりと暮らしていた。

玲は、店長の安倍川衣里(橋本麗香)から、住民票記載事項証明書や身元保証書など、必要書類を提出するよう指示される。その際、衣里は、正社員になれば全店舗のスタッフの中から選ばれるパリ留学にもエントリーできることを玲に伝えた。衣里は、玲の仕事ぶりはもちろん、アップルパイ作りの腕前を高く評価していた。

仕事を終えた玲は、さっそく区役所の夜間受付を訪ね、住民票記載事項証明書の申請をする。応対したのは樹山だった。樹山は、玲が身分を証明するものを何も持ってきていないことを知ると、日を改めるよう告げた。だが玲は、仕事があって昼間来ることができないと説明し、受け取りにくる際に身分証明書を提示するので申請だけ先に進めてほしい、と必死に粘る。機械的な応対を続けていた樹山も、そんな玲に負け、やむなくそれを了承した。

玲は、医療センターで介護士をしている母・葉子(木村佳乃)、14歳の妹・麻央(小芝風花)と3人で暮らしている。父親の啓介は14年前に事故で他界していた。帰宅した玲は、健康保険証を探した。だが、見つかったのは葉子と麻央のものだけだった。そこに、玲たちの祖母・香緒里(浅田美代子)が訪ねてくる。麻央は、玲が正社員になることを香緒里に報告した。

あくる朝、玲は、夜勤明けの葉子に、健康保険証のことを聞こうとする。しかし葉子は、玲たちの弁当を作り終えるとそのまま眠ってしまったようで、目を覚まさなかった。

樹山は、玲の申請書を正規職員の田所光子(濱田マリ)に提出する。が、手続きを始めた光子は、玲の住民登録がないことに気づく。

その夜、玲は、健康保険証の代わりに、衣里から受け取った在籍証明書を樹山に提出した。そこで樹山は、住民登録がされていないことを玲に告げる。そんなふたりのやり取りを偶然聞いていたのは草野広太(中村蒼)だ。広太は、生活保護の申請で窓口を訪れていた。玲は、何故自分だけ住民登録がされていないのか調べてほしい、と樹山に頼むが…。

仕事中の葉子を訪ねた玲は、住民票がなかったことを告げ、本当はお母さんの子ではないのか、と尋ねた。が、葉子は即座に否定し、玲を安心させる。

同じころ、北海道のとある会社に、鮎川宏基(要潤)という男が訪ねてくる。そこで鮎川は、社長の夏目周作(北大路欣也)が休暇を取って東京に行ったことを知る。その周作は、玲が働いている店を訪れ、彼女が作ったというアップルパイを買い求めていた。

一方、光子に頼んで玲の件を調べていた樹山は、母親の葉子に離婚歴があること、啓介と入籍した3ヵ月後に玲を生んでいることを知り…。

第2話2012/07/1710.2%
今夜衝撃の告白!母の壮絶な秘密が今私を襲う
自分が無戸籍だったことに大きなショックを受けた谷崎玲(武井咲)は、アルバイト先の洋菓子店『パティスリー・シャルロット』を飛び出し、逃げるようにして走り出した。その際、転倒して負傷し、血を流しながら駅の近くまで歩いてきた玲は、とうとうそこで倒れ、救急車で病院に搬送される。偶然その場に居合わせた樹山龍一郎(江口洋介)は、玲の知り合いだと知った救急隊員からの要請で搬送先の病院まで同行した。

ほどなく、玲の母・葉子(木村佳乃)が病院に駆けつける。が、目を覚ました玲は、顔も見たくない、と葉子に言い放った。ドアの外にいた樹山は、病室から出てきた葉子に、母親が頑張らなければ何も変わらない、と告げた。しかし葉子は、樹山の言葉に耳を貸そうとはしなかった。

同じころ、不動産会社を訪れようとしていた夏目周作(北大路欣也)は、鮎川宏基(要潤)から声をかけられる。夏目は、もう2度と自分の前に現れるな、と言って鮎川に現金を手渡した。

あくる日、退院した玲は自宅に戻る。その夜、玲のもとに、アルバイト仲間の西川純(清水一希)が訪ねてくる。店を飛び出したまま無断欠勤した玲のことを心配してきたのだ。

純に励まされた玲は、翌日、『パティスリー・シャルロット』に出勤した。店長の安倍川衣里(橋本麗香)が玲の才能を評価していることに嫉妬していた井川さつき(原幹恵)は、玲の無責任な行動を非難した。そこにやってきた衣里は、玲から事情を聞こうとした。しかし玲は、何も答えることができなかった。衣里は困惑しながらも、明日の昼に区役所行って、正社員採用の手続きに必要な書類をもらってくるよう玲に命じる。

その夜、玲は、自分と同じように無戸籍に苦しむ人たちが集まるサイト『ひまわり』に、戸籍を作るために必要なものを教えてほしい、と書き込む。そこで玲は、母子手帳や、事実関係や状況経過を記した母親の申述書などが必要だと知る。

一方、樹山は、葉子を訪ね、戸籍を作る際の制度が以前とは変わっていることを伝える。樹山は、申請をすれば知られたくないことは隠すことができることを葉子に告げた。しかし葉子は、前の夫に玲の存在を知られることを恐れており…。

第3話2012/07/2411%
母娘哀しき断絶!そして新たな悲劇開幕
谷崎玲(武井咲)は、母親の葉子(木村佳乃)と区役所で待ち合わせをする。葉子は、DVに苦しんだ過去を乗り越えて、玲の戸籍を作る決心をしていた。しかし葉子は、約束の時刻を過ぎても区役所に現れなかった。実は葉子は、区役所に向かうバスの中で、偶然、元夫の鮎川宏基(要潤)の姿を目撃していたのだ。

玲は、何度も葉子の携帯電話に連絡していた。樹山龍一郎(江口洋介)は、そんな玲の姿をいたたまれない思いで見つめていた。

諦めて家に戻った玲は、区内で女性の遺体が見つかったというテレビのニュースを見て不安になり、もう一度、葉子の携帯電話に連絡する。電話に出たのは警察官だった。警察署に駆けつけた玲は、葉子の携帯電話が、勤務先の医療センターから駅に向かうバスの中に落ちていたことを知る。その携帯電話には、いまバスに乗って区役所に向かっている、という書きかけのメールも残されていた。玲から事情を聞いた警察官は、少しようすを見て捜索願を出すかどうか考えてみてはどうか、と助言した。

玲が家に戻ると、祖母の香緒里(浅田美代子)が来ていた。玲の妹・麻央(小芝風花)から連絡をもらったのだという。区役所の件を知った香緒里は、葉子は周りを狂わせる人だ、と言うと、玲たちの父親・啓介(神尾佑)が事故死したのも彼女のせいだと玲に告げる。

その夜、玲は無戸籍に苦しむ人たちが集まるサイト『ひまわり』で知り合ったウィスキーボンボンからメッセージが届いていることに気づく。ウィスキーボンボンとは、草野広太(中村蒼)のHNだった。玲が母親を信じられなくなっていることを知った広太は、目の前にある事実だけを見ていればいいと思う、とアドバイスする。

あくる朝、玲はいつものように『パティスリー・シャルロット』に出社する。店長の安倍川衣里(橋本麗香)は、玲が区役所に行く時間などを作れるよう、しばらくの間アルバイトのままでいてもらう、とスタッフに告げる。あわせて衣里は、人気フリーペーパーの取材があることを報告し、井川さつき(原幹恵)と玲に、そのためのスイーツを作るよう指示した。

一方、葉子がまだ帰ってこないことに不審を抱いた麻央は、玲を問い詰める。玲が何かを隠しているというのだ。麻央は、自分だけが仲間外れだと泣き出し、こんな家にいたくない、と言い残して香緒里の家に行ってしまう。

ひとり残された玲は、母子手帳や卒業証書などを持ち出し、区役所へ向かった。そこで玲は、もう母には頼らないで自分でできることをやる、と樹山に告げる。玲は、樹山の助言に従い、出生証明書を再発行してもらうために、自分が生まれた産婦人科を訪ねる。

そんな折、樹山のもとに葉子から連絡があり…。

第4話2012/07/319.3%
直接対決!いま襲い掛かる同情という名の悪意
谷崎玲(武井咲)は、母・葉子(木村佳乃)から届いた手紙を樹山龍一郎(江口洋介)に見せた。その手紙で葉子は、区役所に行く途中、前夫の鮎川宏基(要潤)を目撃し、動揺して逃げてしまったことを告白し、申述書を書いて必ず玲のもとに戻る、と綴っていた。

その帰り、自転車で自宅へと急いでいた玲は、曲がり角で人影に気づき、バランスを崩して転倒してしまう。そんな玲に手を差しのべたのは鮎川だった。鮎川は、荷物が散らばった拍子に破れてしまったフランス語のテキストなどを拾ってやり、玲に謝った。玲は、ケガをしていないことを鮎川に告げ、お互いさまだと言って笑顔を見せた。

玲が自宅に戻ると、無戸籍で苦しんでいる人たちが集まるサイト『ひまわり』で知り合った“ウイスキーボンボン”こと草野広太(中村蒼)からメッセージが届いていた。玲は、心配してくれている広太に、母を待つことにしたと報告し、感謝の気持ちを伝えた。ふたりは、改めて自己紹介し、お互いの名前や年齢などを教え合った。その際、広太は、いつか玲が作ったアップルパイを買いに行く、と約束する。

一方、樹山は、同居している片岡亜沙美(霧島れいか)がパティスリー・シャルロットでアップルパイを買ってきたことを知る、亜沙美は、樹山が区役所で玲を担当していることも知っていた。

あくる日、玲は、先輩社員の井川さつき(原幹恵)とともに、人気フリーペーパーの取材を受ける。そこで玲は、母と一緒に初めて作ったアップルパイの思い出を話した。玲の才能を評価している店長の安倍川衣里(橋本麗香)やバイト仲間の西川純(清水一希)は、そんな彼女を温かく見守っていた。

閉店間際、広太が息を切らしながら店にやってきた。約束どおり、玲が作ったアップルパイを買いに来たのだ。彼がウイスキーボンボンだと知った玲は、仕事を終えた後、一緒にカフェを訪れた。そこで、お互いの境遇を話す玲と広太。広太は、子どものころからひとりで生きてきて、義務教育も受けていないのだという。

同じころ、葉子は、港町のホテルで区役所に提出する申述書を書いていた。だが、鮎川から受けたDVの記憶がフラッシュバックし、書き続けることができない。

数日後、パティスリー・シャルロットに、玲たちの記事が掲載されたフリーペーパーが届く。が、その記事では、さつきよりも玲の方が大きく取り上げられていて…。

第5話2012/08/0710.1%
最悪の悪夢がやって来た…あの男がついに
谷崎玲(武井咲)は、母・葉子(木村佳乃)の協力の下、戸籍を作るために必要な書類を樹山龍一郎(江口洋介)と田所光子(濱田マリ)に提出した。手続きを終えた樹山は、玲の戸籍を、一旦、鮎川姓で作った後、改めて谷崎姓に移す形になることを玲と葉子に告げる。玲は、すぐに谷崎姓に戻れると知って安堵した。だが葉子は、不安を感じたのか、玲が席を外した際に、記録された戸籍はずっと残るのか、と樹山に尋ね…。

あくる朝、パティスリー・シャルロットに出社した玲は、戸籍が作れそうだと報告する。店長の安倍川衣里(橋本麗香)や、バイト仲間の西川純(清水一希)は、まるで自分のことのように喜んだ。嫉妬心から何かと玲に辛く当たってきた井川さつき(原幹恵)も玲を祝福した。

一方、玲の祖母・香緒里(浅田美代子)は、夏目周作(北大路欣也)に電話する。香緒里は、葉子が家に戻ってきたこと、玲の戸籍取得の手続きを進めることを周作に伝えた。

その日の昼、パティスリー・シャルロットに鮎川宏基(要潤)が現れる。店内で働く玲の姿を見つけた鮎川は、偶然を装って玲と話し、アップルパイを買っていく。

そんなある日、玲は、しばらく連絡が取れなかった草野広太(中村蒼)から、無戸籍の人たちが集まって情報交換をするオフ会に誘われる。その会に参加した玲は、新しい仲間として皆に紹介された。参加者それぞれが現在の状況を報告しあう中、ひとりの女性が、母を苦しめていた男の姓を受け入れることができずに裁判で争っている最中だ、と話す。自分の境遇によく似た話を聞いて思うところがあった玲は、樹山を訪ね、このまま戸籍を取ってもいいのか、と相談するが…。

第6話2012/08/148.1%
19年の秘密…すべてを切り裂く訪問者
谷崎玲(武井咲)は、鮎川宏基(要潤)が葉子(木村佳乃)の前夫だと知らずに家にあげてしまう。鮎川と対面した葉子は、激しく動揺しながらも、玲は渡さない、と言って守ろうとした。そんな母の姿を目の当たりにした玲は、たとえ一時的な措置だとしても、鮎川の戸籍には入らない、と言って、震えている葉子を抱きしめた。

鮎川が玲たちの家に現れたことを知った香緒里(浅田美代子)は、夏目周作(北大路欣也)に連絡する。玲の家へと駆けつけた際、鮎川と遭遇した周作は、彼につかみかかり、葉子に何をしたのか、と詰問した。すると鮎川は、ただ謝りに行っただけだと力なく答え、去っていく。

葉子のことを妹の麻央(小芝風花)に頼んで区役所の夜間受付に向かった玲は、樹山龍一郎(江口洋介)に、戸籍取得のために提出していた書類の返却を求めた。玲は、鮎川に怯える葉子を見て、谷崎の姓で戸籍を作るための裁判を行う決意をした、と樹山に伝える。

樹山の助けを得た玲は、弁護士に裁判のことを相談する。弁護士の青木(清水伸)は、玲が望む谷崎姓での戸籍取得には、まず玲が鮎川の子ではないという『親子関係不存在』が認められる必要があり、その上で発行される裁判所の謄本と確定証明書を出生届とともに区役所に提出すれば可能だと思われる、と話す。しかし、裁判を行うためには多額の費用も必要だった。

帰宅した玲は、裁判をするために法律事務所に行ったことを葉子に話す。しかし葉子は、裁判は止めよう、と玲に告げた。玲の気持ちだけで充分だから、手続きを進めて明るい未来に向かって歩んでほしい、というのだ。

あくる日、樹山に会った玲は、葉子の反対や弁護士費用の問題もあって、裁判の手続きが進んでいないことを伝えた。樹山は、自分の思いが母に伝わらない、とこぼす玲に、親はいつでも子どもの幸せを願うものだから、気持ちはちゃんと伝わっていると思う、と言って励ます。

そんな中、玲は、草野広太(中村蒼)にメールを送り、戸籍取得のために裁判をしているとオフ会で言っていた女性の話を聞きたい、と頼む。

第7話2012/08/2110.6%
私は誰の子?惨劇の一夜
谷崎玲(武井咲)は、母・葉子(木村佳乃)と話し合い、裁判をしないで戸籍取得の手続きを進めようと決意し、樹山龍一郎(江口洋介)に必要書類を再提出する。玲は、その件を祖父の夏目周作(北大路欣也)にも報告した。

親子関係が断絶している周作と葉子に話し合ってもらいたいと願っていた玲は、葉子に内緒で周作を家に呼んだ。ところがそこに、いきなり葉子の前夫・鮎川宏基(要潤)が現れ、玲は自分の娘だと言い出す。激しく取り乱し、衝動的に包丁を手にして鮎川に向かっていく葉子。そのとき、思わぬ事態が起きた。葉子を止めようとした周作が、彼女の持っていた包丁を腹部に受け、重傷を負ってしまったのだ。驚いた鮎川は、その場から逃げ去った。周作は、苦悶しながらも、鮎川が帰った後に自分でつまずいてケガをしたことにするよう、玲たちに告げた。

周作は、救急車で病院に搬送される。近所からの通報を受けてやってきた刑事たちは、室内にいた玲や葉子、香緒里(浅田美代子)らから事情を聞くために、警察署まで同行を求めた。

仕事で警察署にいた樹山の新聞社時代の後輩・中津大輔(RIKIYA)は、やってきた玲たちの姿に気づく。中津は、以前、樹山を訪ねた際に、玲にも会っていた。中津から連絡を受け、警察署に駆けつける樹山。玲は、樹山に事情を話し、聴取を終えた妹の麻央(小芝風花)はとりあえず香緒里の家に行ったこと、葉子だけが拘留されたことを伝えた。樹山に家まで送ってもらった玲は、葉子のとった行動などから、本当は鮎川が父親なのではないか、と疑心暗鬼になっていた。樹山は、そんな玲に、何も分からないうちから勝手な思い込みはしないよう助言するが…

第8話2012/08/288.2%
一編の記事が全てを壊す…今はただ抱きしめて
谷崎玲(武井咲)は、本当の父親が誰なのかはっきりさせるために、DNA鑑定をしてもらおうと決意する。入院中の祖父・夏目周作(北大路欣也)から鮎川宏基(要潤)の連絡先を教えてもらった玲は、彼の携帯電話に連絡した。しかし、鮎川は電話に出なかった。

母・葉子(木村佳乃)が周作を刺してしまった事件以来、心ないウワサが広がったため、『パティスリー・シャルロット』を休むことになった玲は、不安に押しつぶされそうになっていた。玲に会いに行った樹山龍一郎(江口洋介)は、そんな玲の心情を察し、彼女を励ます。

しばらくして玲は仕事に復帰する。が、事件の影響は、玲だけではなく家族にも及んでいた。妹の麻央(小芝風花)は部活で使用しているテニスラケットのカバーに「殺人鬼の娘」といたずら書きをされる。葉子も仕事をクビになっていた。それでも葉子たちは、玲に心配をかけまいと明るく振る舞っていた。

一方、草野広太(中村蒼)から玲の話を聞いた中津大輔(RIKIYA)は、週刊誌に玲を題材にした『無戸籍児の現実』というルポを書いた。記事は大きな反響を呼び、すぐにネット上に飛び火すると、またたく間に玲の個人情報が晒された。

ほどなく、『シャルロット』の店長・安倍川衣里(橋本麗香)の元に、本社から事情を聞きたいとの連絡が入る。無戸籍児ゆえに社員に採用されずフランス留学の夢も諦めざるを得なかった、という記事のせいで、『シャルロット』を非難するメールが殺到していたからだった。記事を見た樹山は、中津に会いに行き、無責任な善意は人を傷つける、と責めるが…。

第9話2012/09/0411%
悪夢の晩餐会へようこそ…遂に明かされる家族の謎
谷崎玲(武井咲)は、祖父・夏目周作(北大路欣也)からの申し出を受け入れ、北海道で暮らすことを決意する。玲は、母・葉子(木村佳乃)や妹の麻央(小芝風花)だけでなく、『パティスリー・シャルロット』の安倍川衣里(橋本麗香)らにまで迷惑をかけてしまったことに、これ以上耐えられなかったのだ。樹山龍一郎(江口洋介)に会った玲は、この町を離れることにした、と伝えた。が、樹山の顔を見ているうちに、堪えていた思いが溢れ、「助けて…」と彼にすがってしまう玲。樹山は、そんな玲を優しく受け止め、大切にしているものを見失わないでほしい、とアドバイスした。

帰宅した玲は、携帯電話に鮎川宏基(要潤)からの着信があったことに気づく。鮎川に電話すると、彼はいま小樽にいるという。玲は、DNA鑑定をして娘ではないことを証明したい、と鮎川に告げる。鮎川も、玲のため、そして自分のためにもはっきりさせよう、と応え、明日東京へ向かうと約束する。

あくる日、玲は、心配してついてきてくれた樹山とともに鮎川を待った。しかし鮎川は、約束の時間を過ぎても姿を現さない。電話をかけると一旦つながったものの、鮎川の声は聞こえなかった。実は鮎川は、空港に到着後、突然腹部に激痛を覚え、意識を失ってしまっていた。勇気をもって鮎川と真剣に向き合おうと思っていた玲は、彼が姿を現さなかったことに失望する。

するとそこに、片岡亜沙美(霧島れいか)が息子の直人(笹原尚季)を連れてやってくる。亜沙美は、「ウチの人がいつもお世話になっています」と玲に挨拶した。

翌日、玲のもとに、衣里から電話が入る。客から、玲にバースデーケーキを作って欲しい、という注文が入ったのだという。玲は、『パティスリー・シャルロット』での最後の仕事としてそれを引き受けるが…。

第10話2012/09/117.8%
天国か地獄か…ついに明かされる出生の真相!
谷崎玲(武井咲)は、嫉妬に駆られた片岡亜沙美(霧島れいか)の策略により、樹山龍一郎(江口洋介)と亜沙美親子の歪んだ同居生活を目の当たりにする。過去の贖罪のためだけに亜沙美たちと暮らしているような樹山に対して言いようのない悲しみを覚えた玲は、もう会わない、と彼に告げた――。

あくる日、パティスリー・シャルロットの店長・安倍川衣里(橋本麗香)は、井川さつき(原幹恵)をパリ留学のエントリーに推薦する、と発表する。しかし、衣里が玲の実力を買っていたことを知るさつきは、納得がいかなかった。

夕方、玲のもとを訪ねた樹山は、亜沙美の行いを詫び、罪滅ぼしのために彼女たちと暮らしているわけではない、と話す。しかし玲は、樹山と亜沙美は同じ方向を見ていないから家族ではない、と指摘し、今後、戸籍の手続き以外では樹山と会わない、と告げる。するとそこに、鮎川宏基(要潤)が現れる。鮎川は、会う約束を破ってしまったことを玲に詫び、DNA鑑定に必要な書類や検体が入った封筒を差し出した。それを受け取り、立ち去ろうとする玲。ところがそこで、鮎川は再び腹部の激痛に襲われて倒れてしまう。
玲は、樹山とともに鮎川を病院へと運んだ。そこで玲たちは、鮎川がガンに侵されており、余命幾ばくもないことを知る。樹山は、今後何かあった際には連絡してほしいと医師に名刺を差し出した。

その夜、玲のもとに草野広太(中村蒼)からメールが届く。会って話したいことがあるのだという。DNA鑑定をするべきか迷い始めていた玲は、草野の意見を聞きたいと思い、彼と会う約束をする。
別の日、仕事を終えた玲は、いつもの店で草野と会った。草野は、玲のことを中津大輔(RIKIYA)に話してしまったのは自分だと告白し、謝った。玲は、草野が話さなくても多分記事は出たと思う、と返すと、DNA鑑定のことを切り出す。そんな玲に、草野は、自分のルーツを知りたくなる時は来る、といってDNA鑑定を勧め、自らの複雑な生い立ちを話し始める…。

第11話2012/09/188.6%
絶望の果てに見た光…2人の最後の答え
DNA鑑定を受けた谷崎玲(武井咲)は、99.99%の確率で鮎川宏基(要潤)と親子関係にあることが明らかになった。激しいショックを受けた玲は、母・葉子(木村佳乃)や妹の麻央(小芝風花)らの制止を振り切って家を飛び出す。街をさまよい歩いた挙げ句、玲がたどり着いたのは、アルバイト先の『パティスリー・シャルロット』だった。

するとそこに、樹山龍一郎(江口洋介)がやって来る。DNA鑑定の結果を樹山に伝え、嗚咽する玲。樹山は、そんな玲に、たとえ事実がどうであろうとも君が谷崎玲であることには変わりがない、と言って励ますと、入院中の鮎川が危篤状態にあることを告げる。鮎川は、死の淵をさまよいながら、玲の名前を呼んでいるのだという。

玲は、樹山とともに鮎川が入院している病院へ向かう。玲は、看護師に促され、危篤状態にある鮎川の側に立った。玲に気付いた鮎川は、微かに手を上げ、リンゴのガラス細工を手渡そうとした。しかし玲は、「あなたなんて父親じゃない!死ぬならひとりで死ねばいいでしょ!」と叫び、病室を飛び出してしまう。

あくる日、玲が『パティスリー・シャルロット』に出勤すると、店の前で樹山が待っていた。樹山は、鮎川の容体が持ち直したことを玲に伝えた。しかし玲は、もう鮎川のところには行かない、と返す。

一方、夏目周作(北大路欣也)は退院の準備をしていた。そこにやってきた葉子は、玲が鮎川の子だったことを報告する。周作は、母親としてこういうときにどうすればいいのかわからない、と言う葉子に、亡き妻からの手紙を見せる。

そんな折、法務省から区役所に、玲の戸籍が送られてくる。樹山は、『鮎川玲』と記載されたその書類を複雑な思いで見つめていた。同じころ、玲のもとに、草野広太(中村蒼)からのメールが届く…。

   

【息もできない夏】スタッフ

脚本
渡辺千穂
演出
河野圭太
編成企画
太田大
プロデュース
川西琢
制作
フジテレビ
制作著作
共同テレビ
                  

【息もできない夏】出演者

谷崎 玲
武井咲
樹山 龍一郎
江口洋介
谷崎 葉子
木村佳乃
鮎川 宏基
要潤
草野 広太
中村蒼
谷崎 香緒里
浅田美代子
夏目 周作
北大路欣也
                  
2012夏ドラマ