【無料動画視聴】悪党~重犯罪捜査班【あらすじ】

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悪党~重犯罪捜査班

2011冬ドラマ【悪党~重犯罪捜査班】

放送局
テレビ朝日
放送開始日
2011/01/21
放送時間
金曜21:00~

   
   
第1話2011/01/2113.1%
凍える街・非情な刑事の闘い
横浜の繁華街近くにある運河で、若い女性の刺殺体が見つかった。いち早く現場に駆け付けたのは、所轄の横浜港町署刑事課第四係、富樫正義(高橋克典)、飯沼玲子(内山理名)、柴田安春(鈴木浩介)、山下学(平山浩行)の4名の刑事。富樫は遺体を引き揚げると、そのポケットから何かを見つけ、自分の上着に隠した。玲子たち3人はそれに気づいているにもかかわらず、見て見ぬふりを決め込む。その直後、県警本部捜査一課の刑事たちが到着。四係の面々はすごすごとその場から立ち去るが、密かに独自の捜査を開始する…。

3日後、その四係に新しい係長・里中啓一郎(小泉孝太郎)がやってくる。里中自身は県警本部長の甥の不正採用を告発したことが原因で所轄に左遷されたと思っていたが、彼を横浜港町署に送り込んだ県警の警務部長・前島隆造(村上弘明)の目的は、富樫ら四係を里中に監視させるためだった。前島は里中に、四係の4人には“よからぬ噂”があることを忠告。彼らは高い検挙率を笠に着て、県警の指示に従わないことが度々問題視されていたが、実は自白の強要、暴力団との癒着、収賄などさまざまな違法行為を疑われてもいたのだ。そして、その事実を調査していた前任の係長・徳永靖(永島和明)は強盗犯人を追跡中、ビルの屋上から足を滑らせて転落死していた…。

徳永の死は、はたして本当に事故だったのだろうか…!? 警戒しながら新たな部下と対面した里中だったが、意外なことに4人とも人当たりのよい優秀な刑事たちだった。彼らは里中に3日前に起きた殺人事件について、丁寧に捜査状況を報告する。それによると、被害者の女性・緑川麻子(中丸シオン)は、10日後に横浜有数の貿易会社・城東貿易の後継者・田丸由紀夫(窪塚俊介)との挙式を控えていた。婚約者の由紀夫との仲もきわめて良好で、麻子にも由紀夫にも恨みを買う相手はおらず、富樫たちも県警の捜査方針どおり“通り魔的犯行”とにらんで目撃者捜しに努めているという。身構えていた分、彼らの真面目な捜査ぶりに、安心する里中。

その夜、里中は富樫たち4人から、歓迎会と称した食事に誘われる。一同が話に花を咲かせる中、さりげなく席を外した富樫は、里中に見えないように店の隅で美しい女性から封筒を受け取ると、金を渡す。女性はフリージャーナリストの森川明日香(滝沢沙織)。封筒の中には、城東貿易の取引先リストが入っていた。その帰り道、富樫と二人になった里中は、彼を自分の自宅へと招く。妻の理恵(原田佳奈)の前でも礼儀正しい富樫に、ますます好感を抱く里中だったが、富樫の腕にはめられた高級時計を見て、一抹の疑いを持つ。更に送り際に言われた「捜査中は結婚指輪を外した方がいい」という富樫の言葉が少し気にかかる…。

翌日、玲子と柴田が城東貿易の前で張込みをしていると、建物から出てきた由紀夫の父で会長の幸春(遠藤たつお)に、死んだ麻子の母・信子(大塚良重)が駆け寄ってくる。だが、幸春は信子を冷たく突き飛ばし、倒れた信子は頭を打ってしまう…。玲子らから連絡を受けた里中は病院へ。信子は幸い大事には至らなかったが、気になることを話し出す。由紀夫との結婚式が近づくにつれ、麻子の様子がおかしくなっていったというのだ。二人の結婚に幸春が反対していたため、信子は麻子が殺害された原因は、結婚に関係しているのではないかと疑っているらしい。里中は早速、幸春を呼び出し、事情聴取を行うが、幸春は殺害を否定するだけでなく、里中の部下たちと話はついていると言い出す。

その部下とは、紛れもなく富樫ら4人のことだった。彼らが里中にしていた報告はすべてでたらめだったのだ。麻子の遺体発見時、富樫が彼女のポケットから取り出したのは、末端価格一千万円の覚せい剤だった。しかし、麻子に薬物反応はなかった。そこで、覚せい剤を持って幸春を訪ねた富樫たちは、幸春から取引を持ちかけられ、金銭を受け取る見返りとして、覚せい剤の件については隠ぺいしたのだという。さらに富樫らは悪びれることなく、幸春が自分たちを買収した理由は、由紀夫の婚約者が大量の覚せい剤を所持していたことを隠したがっているせいだと続ける。しかも、富樫たちは由紀夫と暴力団の繋がりを知る覚せい剤の売人を監禁していた。部下たちの逸脱行為に憤る里中。だが、富樫は打って変わった冷酷な表情で、「オレたちのことを誰にチクろうが構わねぇが、刑事なら連中を挙げてからにしろ!」と、里中に迫る。

そして、唯一由紀夫に面の割れていない里中が彼をマークすることになった。慎重に由紀夫を尾行する里中。ところが、人気のない道に入った途端、背後から何者かに殴られ、暴力団の連中に取り押さえられてしまう。由紀夫は連中に里中を始末するように言い放つとその場を去って行く。麻子を殺害したのも、由紀夫に頼まれたこの男たちだった。その様子を離れているところから見ている富樫たち。由紀夫に自分を尾行している里中が刑事であることを知らせたのも、富樫たちだったのだ。里中の結婚指輪に気付いた男たちは、「女房はシャブ漬けにして叩き売ってやる」と脅しながら、里中の首を締め上げる…。里中が気を失う直前、ようやく富樫たちが乗った覆面車が現れた!

由紀夫の取り調べが始まった。由紀夫は悪びれることなく、麻子が覚せい剤の密売に気づき、自首を勧めてきたこと。由紀夫がそれを断わると、覚せい剤を持ち出し、警察に行こうとしたこと。仕方なく暴力団に始末を頼んだことなどを白状する。それを隣の部屋で聞いている里中。すると突然、取り調べをしていた玲子がマジックミラーの前に立ちふさがる。その瞬間、富樫が由紀夫の髪をつかみ、顔面を机に叩きつけた。抵抗する由紀夫に、「法廷で余計なこと喋ってみろ。地獄の果てまで追いつめて殺すぞ」と小声でささやく富樫。慌てて取調室に入ってきた里中に、玲子は由紀夫が逃げ出そうとしただけだと答える。

富樫たちは暴力団に囲まれた自分を見殺しにしようとした…。それだけでなく、殺されるように仕向けたのではないか。そう詰め寄る里中に、富樫は「あんたはウサギだ。ウサギにハイエナからウサギが守れるのか。ハイエナを倒せるのはハイエナだけだ」と言い放つ。何も言い返せず、結婚指輪を外す里中…。そして、一連の出来事を前島に報告に行くが、前島からは「私が聞きたいのはそんな報告ではない」と突き放されてしまう。「ハイエナどもはみんな死ねばいいのに」とつぶやく前島を前に、困惑する里中で…。

第2話2011/01/2811.8%
誘拐!掛かって来ない脅迫電話
非番の富樫正義(高橋克典)が、娘ののぞみ(宮武美桜)とショッピングを楽しんでいると、同じ刑事課第四係の柴田安春(鈴木浩介)から電話が入る。情報屋として利用してきた暴力団の元構成員・霧島修(萩野崇)が、チンピラを刺して逃走中だというのだ。自分たちとの“持ちつ持たれつ”の関係を、ほかの捜査員に喋られては困る…。すぐさま現場に向かった富樫は、いち早く霧島の身柄を確保した。

霧島によると、相手がナイフを取り出し、もみ合いになった末、刺してしまったという。そのチンピラは突然、両手を縛られた少女の写真を見せ、「お前は“西永社長”とトラブルになったことがあるだろう?」と難癖をつけてきたらしい。西永社長とは、経営コンサルタント会社の経営者・西永俊之(宇梶剛士)のこと。事情を聞いた富樫ら四係のメンバーは、誘拐の可能性があると直感。だが、飯沼玲子(内山理名)が西永の自宅を確認したところ、彼の妻と娘は無事だった。写真の女の子は、いったい誰なのだろうか…!?

富樫が西永のオフィスから出てきたチンピラを職務質問すると、その男も西永の娘だという両手を縛られた少女の写真を持っていた。富樫は係長の里中啓一郎(小泉孝太郎)と共に西永のオフィスへ。そこには西永の他に秘書の名取仁美(古川りか)、部下の所沢正信(小浜正寛)、須藤春樹(宮本大誠)らが揃っていた。富樫に問い詰められた西永は、10年前に別れた女性・岡本千鶴(加藤貴子)との間に生まれた娘・香織(佐々木りお)が誘拐され、犯人から二億円を要求する電話が入ったことを白状する。西永の会社は、表向きは経営コンサルタント会社だったが、実は暴力団の資金をロンダリングする“フロント企業”で、西永はつながりのある暴力団員に協力を頼み、香織の行方を密かに探らせていたのだ。

隣の部屋から出てきた千鶴によると、買い物から戻ると拘束された香織の写真が郵便受けに入っており、「娘を誘拐した。父親に金を用意してもらえ」と脅迫電話がかかってきたという。千鶴は、西永との関係は誰にも打ち明けたことがなく、女手ひとつでひっそり娘を育ててきたと戸惑いながら話すと、西永にお金を用意して欲しいと懇願。所沢はすぐに大金は用意できないと言い張るが、柴田らの調べで暴力団から流れてきた汚い金が二億円以上、金庫に入っていることがわかる!

犯人はなぜ、西永に隠し子がいることや大金を隠し持っていることを知っているのか…。犯人は会社の内部におり、さらに外にも共犯者がいると推測する富樫。それが事実なら、自分たちがここに来たことは間違いだったのか…!? 「県警本部に応援を要請しよう」とひるむ里中に対し、富樫は「警察が大挙して動き出せば、犯人は焦って人質を殺害しかねない。ミスをしたのは俺たちだ。俺たちで救い出すんだ!」と鋭い目で決意を告げると、玲子を伴い、千鶴の部屋の調査に向かう。

数時間後、西永のオフィスに戻ってきた富樫が里中に進展が無いことを告げると、絶望した千鶴が泣き出してしまう。そんな千鶴を見て、スーツケースに金庫の金を詰め始める西永。とそのとき、犯人から連絡が入る! 電話の声は、西永と千鶴以外を部屋の外に出すように言い、千鶴に金を持たせて車で赤レンガパークに向かえと指示。富樫は、里中に千鶴のマークを依頼すると、ある人物を追う。

赤レンガパークへと到着した千鶴に、犯人から取引場所を変更するとの連絡が入った。それを無線で聞き、後をつける里中。その後も犯人からは次々と取引場所の変更を指示する連絡が入る。その頃、富樫と玲子が尾行していたのは、西永の部下・須藤だった。廃倉庫へと向かい、中に入ろうとする須藤に声をかける玲子。富樫らは、須藤が千鶴のアパートをたびたび訪れていたこと、株で失敗した須藤が金に困っていたことをつかんでいたのだ。逃げようとする須藤を取り押さえ、殴りつける富樫。玲子は倉庫の中にいる香織を保護する。すると香織は「お母さんはどこ?」と辺りを見渡し始める。そんな香織を抱きしめる玲子。

一方、犯人からの電話の指示通りに運転していた千鶴が辿り着いたのは、同じ廃倉庫だった。驚きを隠せない千鶴。指示を与える電話の声、それは柴田だった。千鶴こそが誘拐犯だったのだ。車を急発進させ、逃げようとする千鶴の前に山下学(平山浩行)の運転する車が立ちはだかる。車から降りた千鶴に、富樫は千鶴の部屋の郵便受けに挟まっていた封筒を差し出す。その封筒は昼前に投函されていたもので、千鶴が買物から戻ったときには、香織の写真が入った封筒だけでなく、その封筒も入っていたはず。しかし、千鶴は同じようなその封筒だけそのままにしていた。写真は投函されていたのではなく、千鶴が自分で撮ったからだ。

さらに玲子は、千鶴の部屋の中にハイブランドの服やバッグ、アクセサリーが数多くあったこと、だが香織のものはほとんどなかったと語る。千鶴は10年前、西永から五千万円もの手切れ金を受け取っていた。しかし、その金はあっという間に使い切り、荒んだ暮らしの苛立ちを娘の香織にぶつけていたのだ。「なぜこんな真似ができたんだ!」と声を荒げる里中に「母親が子どもを愛さなきゃいけないって、誰が決めたの?」と言い放つ千鶴。暴言を吐き続ける千鶴を思わず殴る玲子。なおも殴ろうとする玲子を制した富樫は、千鶴に「命をかけて産んだ末に産んだあの子を抱きしめたときの喜びを忘れたのか?」と母親としての自覚を促す。千鶴が連行された後、富樫に「あなたが取ったやり方は一か八かの賭けだ! 読みが外れたらどうなった!?」と詰め寄る里中。それに対し、「一か八かですよ。この街はありきたりの常識やまともなやり方が通じないやつらが多すぎる」と言い放つ富樫。

その夜、複雑な思いを抱えた里中が帰宅すると、県警の警務部長・前島隆造(村上弘明)が待っていた。前島は今日の事件は結果オーライだと言うと、富樫の失踪した妻は、富樫が殺して埋めたという噂があると話し出す。驚く里中に「この街を一緒に綺麗にしようじゃないか」と不敵な笑みを浮かべる前島。その頃、帰宅した富樫は、義母の佐知代(大森暁美)から、のぞみが買ったという手袋を受け取っていた。佐知代の「あの子がすべてを知る日が近づいているのかもしれません…」という言葉に、複雑な表情を浮かべながら、のぞみの寝顔を見守る富樫で…。

第3話2011/02/048.8%
救え!小さな目撃者決死の取調
横浜の雑居ビルの空き店舗で外食企業・ベイホールディングスの専務・胡桃沢忠行(松田ジロウ)の刺殺体が見つかった。胡桃沢はそこに新たなチェーン店を開く予定だったらしい。現場に向かっていた富樫正義(高橋克典)は、付近の店舗の物置に東南アジア系の少年(本川嵐翔)がおびえた様子でうずくまっているところを見かける。その子の保護を女性警察官たちに頼み、捜査に向かう富樫。

第四係の面々が揃い、現場検証が始まった。だが、その途中で富樫が突然走り出し、飯沼玲子(内山理名)も後を追って行ってしまう。部下たちの勝手な行動に、苛立つ係長の里中啓一郎(小泉孝太郎)。当の富樫は、現場のビルの入り口付近で貝のネックレスが入った紙袋を発見、あの少年が同じネックレスを下げていたことに気づき、女性警察官らのもとへと走ったのだが、少年はすでに逃げ出してしまっていた。彼は事件の目撃者かもしれない…。富樫と玲子はなんとか少年を捜し出したものの、彼は堅く口を閉ざしていた。もし不法入国だとしたら署で保護することはできないため、富樫は自宅に少年をかくまうことに決める。

一方、捜査本部は怨恨の線で捜査を進めていた。胡桃沢は3年前から社長の篠崎光代(RIKACO)の右腕として業績を著しく伸ばしてきたやり手だったが、乱暴な乗っ取りを重ね、あちこちで恨みを買っていた。光代によると、胡桃沢は独断で動くことが多く、最近では大手外食チェーンとトラブルが発生。暴力団員風の男から脅迫まがいの電話もあったという。そこで里中は胡桃沢とトラブルがあった大手外食チェーンの会長・立石文彦(岡田正典)のもとを訪れ、単刀直入に事件について聞こうとする。だが、その愚直なほどにまっすぐな態度が立石を怒らせてしまい、ひいては彼と繋がりのある大物代議士から県警警務部長の前島(村上弘明)に、抗議の連絡が…。すぐさま里中に脅しとも言える忠告を与える前島。

その頃、富樫たちは元入国ブローカーの重松実(野添義弘)を脅し、男の子の身元を調べ上げていた。男の子はタケルという名で、父親は日本人。一年前、母親と共に日本に密入国したものの、半年前に母が病死。身寄りがなくなってからは、母と同郷のホステス女性たちがなんとなく面倒を見ていたという。ホステスたちの話によると、タケルは最近、品のいい女性と公園でよく遊んでいたらしい。さらに、タケルはその女性から、ベイホールディングスの系列会社で売っているお菓子をもらっていたことが分かる。

それを聞いた里中は、その女性は光代ではないかと言い出す。事件現場に落ちていた貝のネックレスはお菓子のお礼として渡そうとしていたもので、タケルは光代が胡桃沢を殺害するところを目撃していたのかもしれない。そう推測する四係の面々。里中は、タケルを光代に会わせるよう提案するが、富樫は光代に正面からぶつかる前に、裏を取るべきだと反対する。しかし、前島に早急な事件解決を望むと言われていた里中は、独断で光代に会いに行くと、タケルの写真を突き付け、彼を知っているのではないかと問いただす。さらに、光代が胡桃沢を殺害した犯人ではないか? 光代の謎に包まれた過去に、胡桃沢殺害の事情が隠されているのではないか?と続ける里中。すべてを否定する光代だったが、里中が帰った後、屋上で苦渋の表情を浮かべていた…。

一方、富樫もタケルに光代の写真を見せ、話を聞き出そうとしていた。何も答えないタケルだったが、「この人が刺すのを見たのか?」という質問には首を振る。そこへ、富樫の娘・のぞみ(宮武美桜)がジュースを運んできた。その途端に怯えはじめ、ジュースを払いのけるタケル。のぞみが手首にパワーストーンをしていることに気づいた富樫は、昼間もタケルがパワーストーンをしていた津上譲司(八神蓮)を見た途端に逃げ出したことを思い出す。そこに、玲子から光代がビルの屋上から転落死したとの連絡が入る!

深夜の霊安室で光代の遺体と対面する富樫と里中。罪悪感に苛まれる里中は、何も言わない富樫に「勝手な行動をした私を責めたいんじゃないか!」と激昂。そのとき、光代の部下である古川勝也(矢嶋優作)と池ノ上義男(緒形幹太)が霊安室に入ってくる。光代の突然の死を悲しむ二人だったが、富樫は池ノ上の手首にあるパワーストーンを見逃さなかった。

山下学(平山浩行)の調査で、光代には17年前に外国人男性の子どもを妊娠、出産したものの、その男性と別れたことが原因でノイローゼ状態になり、育児放棄した過去があったことが判明する。しかも施設に預けられた子どもは半年後に病死してしまったのだという。光代は、死んだ我が子とタケルをだぶらせていたのだ。胡桃沢はそんな光代の過去を知り、彼女を脅迫していたのかもしれない。となると、やはり胡桃沢殺害の犯人は光代で、追い詰められたことで自殺したのではないかと推測する柴田安春(鈴木浩介)に、真犯人は別にいると言い放つ富樫。

富樫はタケルを光代が死亡した場所に連れていくと、「お前が黙りこくっている間におばさんは死んだんだ。仇を打てるのはお前しかいない」と言い、真犯人逮捕の協力を要請。タケルを使って、オフィスから出てきた池ノ上を裏通りにおびき寄せると、池ノ上をビルの屋上へと連れて行く。そこには富樫だけでなく、玲子、柴田、山下の姿もあった。犯行を否定する池ノ上に、「いちばん簡単なのは、お前に自殺してもらうことだ」「実況見分中にいきなり飛び降りた。それで終わりだ」と言い、池ノ上の両腕を掴むと、屋上の端へと運び、落とそうとする柴田と山下。観念した池ノ上は、光代に胡桃沢殺害を持ちかけたこと、胡桃沢を刺したのは自分でその現場をタケルに目撃されていたこと、自首すると言い出した光代を屋上から突き落としたことを白状する。池ノ上を連行してきた富樫たちを港町警察署で出迎えた里中は、「なぜそこまでやれるんだ?」と富樫に問いかけるが、富樫は何も答えず…。

翌日、一連の事件について前島に報告する里中の姿があった。自分のせいで光代が殺されたことを反省する里中に「君のおかげで犯罪者同士が殺し合ってくれて、無駄な裁判の手間が省けた」と答える前島。さらに、街の掃除をするようにと言われた里中は、入国管理局と共に不法滞在者らの検挙に乗り出す。その中にはタケルの姿もあった。駆けつけた富樫に、「ありがとう」と告げるタケル。走り去るパトカーを見送る富樫の目には、光るものがあった…。

第4話2011/02/189.9%
少年犯罪被害者の父 復讐の銃口
横浜の路地裏で男性の刺殺体が発見された。被害者の名は、和田隆俊(宮平安春)。和田は5年前、19歳のときに遊び仲間の北村一平(菅野篤海)と共に、仲間の少年を殺害した過去を持っていたが、最近は更正して度々テレビに覆面で登場し、しおらしく反省を語っていた。5年前、富樫正義(高橋克典)と共に和田と北村を取り調べた柴田安春(鈴木浩介)は、テレビに登場する和田を罵るが、刑事課長の石黒孝雄(梅沢富美男)はそんな柴田を厳しく注意。二人のやり取りが気になった里中啓一郎(小泉孝太郎)が、事件について調べようとした矢先のことだった。

和田の足取りを調査した里中は、テレビ局の地下駐車場の防犯カメラの映像を入手。そこには、テレビ出演を終えて車に乗り込もうとした和田に、殺害された少年の父・村越健作(斉藤洋介)が刃物を持って襲いかかったところが映っていたのだが、なんとそこには、体を張って村越を止めた富樫の姿も写っていた…。最近、和田がテレビに出演しているのを知った富樫は、村越が復讐するのではないかと考え、それを制止しようと張り込んでいたのだ。

この件を報告してこなかった富樫を責める里中に、柴田は5年前の事件について語り始める。和田たちは亮介に金を脅し取られたことが発端となってケンカが起き、殺害にいたってしまったと供述したが、亮介の遺体に残された無数の傷と無残な火傷は、複数の人間からリンチを受けたことを物語っていた。しかし、和田は取調べ中に自ら頭を机にぶつけ、富樫に暴力をふるわれたと主張。怒った富樫が和田に拳銃を突きつけたところを弁護士らに目撃され、彼らの自供を鵜呑みにするほかなくなってしまったのだという。

村越は和田が殺された事件を機に行方がわからなくなっており、逃走しているものと思われた。「明確な殺意を持った村越を野放しにした!」と富樫をする里中。富樫は「復讐を思いとどまってくれると信じていた…」と後悔をにじませ、事件が片付いたらどんな処分でも受けると言い切る。そして、村越に刺された傷の痛みをこらえながら、村越の行方を調べ始めるが、その矢先、石黒が富樫に謹慎を言い渡す。里中は、今回の捜査には富樫が必要だと反論するが、石黒は一切受け入れず、一刻も早く村越を見つけ出して捜査を終わらせるよう言い放つのだった。

そんな中、更正どころかチンピラになっていた北村の居所がわかった。だが、張り込んでいた山下学(平山浩行)が、息子からかかってきた電話に気を取られている隙に北村は外出。そのまま行方が分からなくなり、翌朝、刺殺体となって発見される。しかも、凶器のナイフからは村越の指紋が検出され、和田殺害に使用されたものと同じだったことも判明。報告を受けた富樫は、やり場のない怒りを堪えることができず…。

その直後、県警警務部長の前島隆造(村上弘明)から石黒に、富樫を捜査に戻すよう指令が下る。すぐさま、富樫に手錠と警察手帳を渡す里中。富樫は早速、手掛かりを探しに村越の家へと向かう。するとそこに、亮介の親友だった大倉俊哉(武田航平)が訪ねてきた。大倉によると、村越は早く息子のもとに行きたがっていたらしい。「おじさんを死なせないでください。お願いします」と富樫に頭を下げる大倉だったが、富樫は彼のある言葉がひっかかり…。

その夜、富樫らに呼び出された里中は、村越がすでに殺されているかもしれないという報告を受ける。驚く里中に、大倉の写真を差し出す柴田。富樫は、大倉が捜査関係者しか知らない亮介の死体状況を知っていたことに疑問を抱き、彼を調査。その結果、表向きは真面目な好青年だが、裏では相当あくどいことをしており、和田や北村が出所した直後から、悪徳高利貸しで借金をしていたことが判明する。富樫らは、彼らに金を脅し取られていた大倉が、二人を殺害したのではないか?と推測していた。

そんな中、大倉をマークしていた飯沼玲子(内山理名)から、彼が動き出したとの連絡が入る。大倉が動くということは、まだ村越は生きている。富樫の読み通り、倉庫に入って行った大倉の前に村越が現れた。「話を聞かせろ」という村越に対し、大倉は鉄パイプを片手に笑顔で近づくと、亮介のリンチに加勢したことを自ら話し出す。だが、大倉が村越に襲いかかろうとしその瞬間、富樫らが姿を現した…。

やはり和田と北村を殺害したのは大倉だった。大倉が和田を殺害した後、村越は和田殺害の罪を自分が被り、北村も自分が殺害すると大倉に提案。実際に北村と対峙するが、北村は「いちばん悪いのは大倉だ」と発言。その瞬間、二人の様子を見ていた大倉が北村の後頭部を殴打し、村越の手からナイフを奪うと北村の胸に突き刺す。驚く村越に「そういうことだから二人で死んでもらいます。刺し違えて死んだってことで」と言い放ち、襲いかかるが、運よくカップルが近くを通ったため、大倉は逃げ出し、村越は助かった。

大倉がこの5年間、亮介の親友のふりをして村越を訪ねていたのは、村越を監視するためだった。反省する様子も見せず、いじめられる方が悪いと開き直る大倉。それを聞いた村越は、大倉に襲いかかろうとするが、富樫はそれを制すると、里中が大倉に掛けようとしていた手錠を奪い取り、里中に手錠をかけ、動けないようにしてしまう。そして、取り出した拳銃を大倉に向け、5年前、事件の真相に辿り着けなかったことを村越に詫びる。里中も左手で拳銃を抜き、「銃を捨てなければ撃つ」と富樫に銃口を向けるが、富樫はひるむことなく「おまえに撃てるのか?」と言い放ち、命乞いする大倉に「おまえに死んでもらうしかないんだ」とトリガーにかけた指に力を入れようとする。

その瞬間、村越が「やめてくれ!」と叫んだ。ここまで生きてこられたのは、自分の気持ちをわかってくれた富樫がいたからだ。亮介のためにも刑事を続けて欲しい。そいつを殺しても亮介は帰って来ない…。その言葉に、富樫は拳銃をしまう。大倉が連行された後、自分の手錠を外した富樫を殴る里中。富樫は一礼し、何も言わずに立ち去っていく。

その夜、とあるレストランで前島と円卓を囲む富樫の姿があった。「全員死んでくれたら、美談が作れたのに」という前島に、「そんな美談いらねえよ」と言い返す富樫。そして、前島が差し出した札束を受け取ると、食事もせずにその場を後にするのだった…。

第5話2011/02/2513.3%
謎の警官殺し…少女涙の告白!
交番勤務一筋の巡査部長・園山徳次(木之元亮)が刺殺体で発見される。明け方の単独パトロール中に、何者かに襲われたようだ。まもなくテレビ局や新聞社に“園山は悪徳警官だった”という匿名の電話が入り、世間は園山の不祥事を噂しはじめる。告発電話によると、園山は犯罪を見のがす代わりに金銭を脅し取ったり、セクハラや暴力行為を繰り返していたというのだ。遺体発見現場にも、園山に厳しい取締りを受けた暴走族まがいの若者たちが「ざまあみろ」となど、はやし立てに来る始末で、同じ平沼交番勤務の大垣友和(石垣佑磨)は、そんな若者たちに憤りを隠せない。

しかし、富樫正義(高橋克典)が知っている園山は、頑固だが不器用で涙もろく、情に厚い警官だった。園山の妻から、若い女性の声で「園山さんはやさしいおまわりさんだった。感謝している」という電話があったと聞いた富樫は、3ヶ月前、交番に立ち寄ったときのことを思い出す。そのとき、交番では園山が涙を浮かべながら、暴走族メンバーのひとり、百瀬真奈美(有村架純)を更正させようと真剣に叱っていたのだ。“感謝している”という電話をかけたのは、その真奈美なのではないかとにらんだ富樫たちは、彼女が何かを知っているのでは?と考え、行方を追いはじめる。

そんな中、係長の里中啓一郎(小泉孝太郎)は、部下の富樫たちには黙って、県警本部の警務部資料室へと向かう。実は半年前、里中が警務部に在籍していた頃に、匿名の女性から園山に関する苦情を受けていたのだ。万引きを見のがすかわりに園山に交際を迫られ、メールで脅迫されたという内容だったが、園山本人は身に覚えがないと否定。しかし、園山の様子から、彼が誰かを庇っていることに気づいた里中は、それが大垣ではないかと指摘。園山は必ず大垣を更生させると誓い、里中もそれを見届けると約束したのだった。その際に同席していた警務部長・前島隆造(村上弘明)は、里中が今回の犯人は更生しなかった大垣だと睨んでいることを指摘し、「秘密裏に捜査を進め、逐一自分に報告するように」と圧力をかける。さらに、富樫の娘・のぞみ(宮武美桜)が、12年前に失踪した妻・紀子(森脇英理子)の連れ子であることも里中に告げて…。

その頃、富樫と飯沼玲子(内山理名)は、ようやく真奈美を見つけ出す。園山と真面目になると約束し、不良仲間から抜けようとした真奈美は、顔にアザを作っていた。やはり園山の家に電話をかけたのは、真奈美だったのだ。そんな真奈美に、富樫は何か話したいことがあるのではないかと尋ね、驚くべき事実を知る。一方の里中は、前島から大垣に関する資料を受け取っていた。前島によると、大垣は事件関係者の女性に何度かちょっかいを出しているらしい。前島は、やはり園山に注意された大垣が犯人ではないかと匂わせると、大垣の身柄を早急に抑え、誰にも告げずに自分に連絡するよう命令する。少し離れた場所には、二人のやり取りを盗聴する森川明日香(滝沢沙織)の姿があった。明日香は盗聴した会話を録音し、富樫と玲子に聞かせて…。

署に戻った里中は、部屋にいた津上譲司(八神蓮)を伴い、平沼交番へと向かうが、大垣はパトロール中だった。いきなり「逃亡の恐れがある」と言い出す里中に、交番にいた同僚の宮原栄作(佐野 圭亮)は驚くばかり。そこへ、ちょうどやってきた富樫と玲子も加わり、一同は大垣を探しにパトロールコースを走る。すると、川沿いの土手に、大垣の自転車だけが倒れていた…。大垣が怪しいと目をつけ、彼を拘束しようとしていたことに説明を求められた里中は、彼が犯人であることに確信を持てなかったからだと答える。推測である以上、秘密裏に捜査を進めて欲しいという里中の指示に従う富樫たち。しかし、里中の気づかないところで、彼らなりの捜査を進めていた…。

翌朝、再び平沼交番を訪ねた里中は、宮原に事情を説明し、大垣から連絡があったら必ず連絡するようにと告げる。そして、交番を出た直後、富樫から車に乗るよう強要され、中華街のある店に連れて行かれる。そこで玲子といたのは、なんと大垣だった! 驚く里中に、あんたから保護したんだと答える富樫。そして、録音された前島と里中のやり取りを再生し、「この男を前島に渡せばどうなるか察しはついたはずだ」と自分たちを欺いたことを非難。そして、犯人は大垣ではなく宮原だと言い放つ。

富樫らは真奈美から、宮原から不良仲間との付き合いや悪さを周囲にばらすと脅され、売春を強要されたと打ち明けられていたのだ。しかも宮原は、同様の手口で数人の少女を脅して売春させ、金儲けをしていた。真奈美は一週間前にそのことを園山に相談、必ず何とかすると言われていたのだという。園山は宮原と話をつけようとして殺された。富樫らはそう推測していた。

大垣を使い、人気のないところに宮原を呼び出す富樫たち。すると予想通り、姿を現した宮原は、大垣を自殺に見せかけて殺害しようとする。しかし、宮原を尾行していた柴田安春(鈴木浩介)や山下学(平山浩行)、隠れていた富樫や里中、玲子に囲まれた宮原は、園山に自首して罪を償えと言われたから殺したと、犯行を自供。正義と平和のため必死に働いているのに、ちっとも感謝されない、その分ちょっといい思いをしただけだという宮原に、だったら、こんな仕事選ぶなと言い放つ富樫。そして、楽しいことなんかひとつもない。それでも守りたいものがあるから、園山も自分たちもやってきたんだと言う富樫の言葉に、里中は複雑な思いを抱く。

その後、富樫らは拘束した宮原を里中に渡すが、里中は宮原を前島には差し出さず、事件を公にした。忠実な部下が欲しいと嘆く前島に、里中は「私は正しいことをしたと思っています」と言うと、この会話が盗聴されていることを伝える。

その夜、前島と並んで話す富樫の姿があった。里中をバカ呼ばわりし、彼を好きにしていいという前島。さらに、富樫の妻と娘のことを里中に話したという前島に、富樫は「今度その話をしたら殺すぞ」と言い放つと、その足である病院へと向かう。富樫が訪ねた病室に寝ていたのは、植物状態の妻・紀子だった…。

第6話2011/03/049.5%
刑事を続ける理由…愛する人へ
横浜市内の街角のゴミ捨て場で、チンピラ風の男の無残な刺殺体が見つかった。深夜に拷問された上、見せしめのようにゴミ捨て場に遺棄されていたことから、富樫正義(高橋克典)らは、暴力団の仕業だと推測。そこに、遅れてやってきた飯沼玲子(内山理名)は、被害者の男の顔を見てゾッとする。殺されていた男は、以前、玲子の同棲相手である西村和也(敦士)を拉致した手荒な連中の一人だったのだ。しかも、和也が今日の早朝、ひどくうろたえた様子で帰ってきたことを思い出した玲子は、慌てて自宅へと戻る。

まもなく、殺されていたのは、黒紅コーポレーションの社員・平林邦夫と判明。黒紅コーポレーションは、表向きは医薬品、医療機器の卸会社だったが、暴力団も手を焼くほど非情な組織で、覚醒剤の密売に関わっている新興勢力だった。黒紅コーポレーションに乗り込んだ里中啓一郎(小泉孝太郎)は、代表の酒井伸一郎(風間トオル)と対面する。酒井は右手が義手で、拳銃の不法所持と密売で5年ほど服役していた過去を持つ人物だった。里中に「富樫さんはお元気ですか?」と尋ねる酒井。そして「いまは清く正しく生きています」と言い、殺された男に心当たりはないと言い切る。

その後、里中は県警警務部長の前島隆造(村上弘明)から、12年前に酒井の右腕を奪ったのは富樫だと聞かされる。当時係長だった石黒孝雄(梅沢富美男)と共に拳銃の密売組織を追っていた富樫は、その組織を率いる酒井から家族に危害を加えると脅されるが、脅しに屈しなかった。すると酒井は、本当に富樫の妻・紀子(森脇英理子)を襲わせたのだ。前島曰く、そのときに富樫の中で凶暴な野獣が目覚め……富樫は酒井に発砲した。石黒が止めようと飛びかかったため、銃弾は急所を外れ、酒井の右腕に着弾したのだ。

石黒が、罪を軽減する代わりに富樫の発砲はなかったことにするという取引を酒井としたため、そのような記録は残されていなかった。「いずれにせよ、黒紅コーポレーションに関わると、横浜港町署や富樫くんの古傷が痛むことになるよ」と忠告する前島。そして、「私を信じて忠誠心を見せなさい」という前島に、里中は考えた末、「お見せすることはできません」と答える。

里中から12年前のことについて質問を受けた石黒は、富樫を呼び出すと、「奥さん、目覚める可能性はないのか?お姑さんや娘さんに本当のことを話してもいいんじゃないか」と切り出す。それに対し、「目を覚ます可能性が少しでもあればそうしています」と答える富樫。12年前、傷ついた紀子から「刑事を続けてください」と言われた富樫は、紀子の手を握り返すこともできず、病室を出て行く。その足で酒井への復讐に向かったのだが、その間に紀子は屋上から身を投げてしまった…。それから12年間、紀子は目を覚ますことなく植物状態で入院していたのだ。

酒井を張り込む富樫のもとに、病院から紀子の様態が急変したとの連絡が入る。急いで病室へと向かった富樫が紀子の手を握ると、意識不明のはずの紀子が、その手をかすかに握り返してきた。富樫の問いかけに反応はないものの、紀子の意思を受け取った富樫は、担当医を待つことなく病室を出て、捜査へと戻る。

黒紅コーポレーションの前へと戻った富樫の前に里中が現れた。いまのあなたを一人きりで酒井のもとに向かわせるわけには行かないという里中。そこに石黒からすぐに戻るよう連絡が入る。しかし、里中は必ず連絡をするようにと言って富樫をその場に残し、自分一人で署へと戻る。さらに、柴田安春(鈴木浩介)や山下学(平山浩行)、津上譲司(八神蓮)も招集されるが、玲子だけ連絡がつかなくなった。その頃、玲子は自宅にいた。やはり和也は黒紅コーポレーションから覚せい剤を盗み出し、追われる身になっていたのだ。そんな和也に船のチケットと金を渡し、後は自分が何とかするから逃げるようにと指示する玲子。そして、和也から覚せい剤を受け取り、酒井たちのもとへと走る。

一方、柴田の携帯には前島から、「黒紅コーポレーションが関西系暴力団と取引をするところに、村雨組を乗り込ませろ」という連絡が入る。即答できない柴田に、恫喝とも言える命令を下す前島。柴田は仕方なく、村雨組に連絡を入れる。

酒井の写真を手に、聞き込みを続ける富樫のもとに玲子から連絡が入った。「刑事辞めます。これから自分の男が盗んだ覚せい剤を返しに行きます。死んでも後悔しません」と言って電話を切る玲子。急いで署に戻った富樫は事情を説明し、玲子を見つけ出すための協力を仰ぐ。それを聞いた山下が、柴田が何か知っているはずだと言い出した。それに対し、とぼける柴田だったが、富樫に問い詰められ、取引場所を白状する。同じ車で取引場所へと向かう富樫と里中。そこへ、紀子が息を引き取ったという連絡が入った。

その頃、取引場所へと到着した玲子の前に、酒井と部下たちが現れた。覚せい剤を酒井に渡し、全部なかったことにして欲しいと言う玲子だったが、酒井に「半分しか入っていない。盗んだ奴はどこにいるか教えろ」と言われ、唖然とする。和也は玲子に嘘をついて残り半分を隠し持ったまま逃げたのだ。そこへ、里中たちが現れ、黒紅コーポレーションや関西系暴力団、村雨組の連中も取り押さえられた。

玲子を人質にその場から逃げ出そうとする酒井の前に富樫が現れる。酒井に銃を向ける富樫。許しを乞う酒井を前に、富樫の脳裏には12年前の出来事が浮かぶ。銃を下ろす富樫に酒井がホッとした次の瞬間、その銃が酒井の太ももを撃ち抜いて…。自由になった玲子は、高飛びしようとしている和也のもとへ。残りの覚せい剤は後から気づいたという和也に銃口を向ける玲子。追いかけてきた富樫が和也を殴り倒すが、玲子はそれを制すると、富樫に銃を向ける。そして「二度と私の前に現れないで」と和也を逃がすのだった。「クビですね、私」という玲子に「いや、死ぬまで刑事続けろ」と言葉をかける富樫。

深夜、前島から連絡を受けた石黒は、港町署を去る準備をしていた。覚せい剤の取引場所に里中たちを行かせたため、前島の逆鱗に触れ、他の警察署の資料課に左遷となったのだ。石黒は、今回の酒井に対する拳銃使用は、里中から人質の玲子が危険な状態にあったという証言があり、お咎めなしになると富樫に語る。「ミイラ取りがミイラか」とつぶやき、部屋を出ていく石黒。その頃、里中は自分の判断が正しかったのかと嘔吐するほど苦悩していた…。数時間後、遺体安置室でようやく紀子の遺体と対面する富樫だった…。

第7話2011/03/187.3%
政治家殺し!チーム崩壊の序曲
ある夜、富樫正義(高橋克典)は、県警警務部長の前島隆造(村上弘明)と高級中華料理店で円卓を囲んでいた。「自分はいままで通り、あんたと付き合う。だから、里中や柴田には手を出すな」という富樫に、「あいつらには手を出さない。富樫ちゃんといれば、どうせ破滅するだろうしさ」と答える前島。そして、自分を裏切ったら本気で怒ると言い、怪しい笑みを浮かべる…。

翌朝、県知事選に出馬予定だった大物県議会議員の藤堂秀司(春田純一)が、自身が推進する再開発予定地で、刺殺体となって発見される。富樫たち第四係はすぐに現場検証を始めるが、柴田安春(鈴木浩介)が現われない。コンビを組む山下学(平山浩行)が何度電話しても、連絡がつかないという。柴田は先日の覚醒剤の密売摘発事件で暴力団“村雨組”から恨みを買っていたため、富樫たちは一抹の不安を抱くが、そこへふらりと柴田がやって来た。「寝過ごした」と言い訳する柴田はいつになく饒舌で、たまには気分転換だと言い、山下ではなく、若手刑事の津上譲司(八神蓮)を引き連れて捜査へと向かう。

一方、藤堂の事務所を訪ねた富樫と里中啓一郎(小泉孝太郎)は、秘書の岩村正則(滝藤賢一)から、藤堂が前島と親密な間柄だったことを聞かされる。その頃、藤堂と対立していた再開発反対派の住民代表・大滝常男(中丸新将)の家を訪れた柴田は、犯行時刻と思われる昨夜8時から9時の間について詰問していた。すると大滝は、反対派の会合からの帰り道、いきなり背後から何者かにハンカチで口を覆われて気を失ったと答える。目を覚ましたときには10時を回っており、なぜか道端で寝ていたのだという。それを聞いた柴田は「そんな定かじゃない話、すんじゃねえよ!」と一喝。強引に家宅捜索をはじめ、家の裏に隠されていた凶器の包丁を発見すると、そのまま大滝を連行してしまう。取り調べに対し、大滝は何もしていないと犯行を否認するが、柴田は「アリバイがなく、物証と十分過ぎる動機がある…どこからどう見てもお前の犯行だ!」と言って譲らない。

柴田の強引な捜査に違和感を抱いた富樫たちは、賭けに出る。大滝の妻・加奈子(長坂しほり)から、昨夜遅くに家の裏で怪しげな男を見たという電話があったという偽情報を柴田に伝えたのだ。すると、柴田は予想通り、すぐさま村雨組に連絡。だが、幹部の氷室哲夫から、顔を見られた部下を高跳びさせるのではなく、加奈子の口をふさぐと言われ、愕然とする…。電話が切れた後、すぐ後ろに富樫たちがいたことから、自分が嵌められたことに気づく柴田。憤った山下はそんな柴田を殴り飛ばすが、柴田は加奈子が安全な場所にいると聞くと、安心した表情を見せて…。

柴田によると、昨夜、村雨組に拉致され、大滝を犯人に仕立てることに協力するよう強要されたのだという。断れば命はなかったという柴田。返す言葉がない富樫たちに、柴田は自分が死ねばよかったのかと悪態をつく。自分は確かにやり過ぎたが、五十歩百歩だと言うと、飯沼玲子(内山理名)と山下を罵倒し、自分たちは富樫の被害者だと言い放つ。富樫にさえ出会わなければ、普通の刑事だったという柴田に、玲子と山下は自分の意志で従ってきたと反論する。そのやりとりを黙って聞いていた富樫は、もう刑事でもいられない、村雨組にも追われる身になった柴田に対し、「おまえにはもう生き残る道はない」と言い放ち…。

数時間後、再び氷室に連絡を入れた柴田は、自分がしたことが富樫たちにすべてバレてしまったと告げ、加奈子を連れて逃げ出したので、落ち合おうと提案。柴田を消したい氷室たちは、武器を持って待ち合わせの倉庫へと向かう。だが、柴田はすぐに姿を消し、代わりに現れたのは、富樫や玲子、山下、そして里中だった。ひとり逃げ出した氷室を追う富樫。追い詰められた氷室は、自分たちが誰の命令で動いているのか、わかっているのかと富樫に問う。聞き返す富樫に、その名前を出したら藤堂のように殺されてしまうと答える氷室。そして、柴田をぶっ殺すと叫ぶ氷室に、富樫は「柴田は俺がやる…」と告げる。

翌日、村雨組に追われる身となった柴田は、富樫に告げられた中華街のある店へと向かっていた。店に入ると、店主から人目につかない奥の一角に行くように言われ、パスポートと現金を渡され「船が出るまでここにいろ」と言われる。要らないと払う柴田に、再びパスポートと現金を渡す店主。富樫の計らいに涙が止まらない柴田で…。

一方、帰宅した富樫は、義母の佐知代(大森暁美)から、戸籍謄本を見た娘ののぞみ(宮武美桜)が、富樫が本当の父ではないことを知ってしまったと聞かされる。この家を出て行かなければいけないとのぞみが悩んでいると聞いた富樫は、自分がのぞみと話すと答えるが、そこに森川明日香(滝沢沙織)から藤田殺害に関するとっておきのネタがあるという連絡が入り、明日香に会うため、再び外出してしまう。

富樫が待ち合わせ場所に到着すると、頭から血を流した明日香が倒れていた。声をかける富樫に、力を振り絞り、ポケットを指す明日香。そこには、前島と藤堂の会話が録音されたメモリーカードが入っていた。前島の「私腹を肥やすことしか考えない豚には鉄槌を下す」という言葉を聞いた富樫たちは、前島が藤堂殺しの犯人だと推測。そのとき、里中の携帯に妻の理恵(原田佳奈)から連絡が入る。勤務中だからと電話に出ずに切る里中だったが、滅多にかけてこない理恵に何かあったのではないかと富樫に言われ、すぐにかけ直す。電話に出た理恵は、怯えたような声で「すぐに帰って来て」とだけ言うと、すぐに電話を切ってしまった。

急いで里中の自宅に向かう富樫と里中。家に入ると、理恵の叫び声が! 二人が声のした部屋へと入ると、そこに理恵の姿はなく、不敵な笑みを浮かべながらお茶を飲む前島の姿があった…!?

第8話2011/03/259.3%
最終決戦!本当の悪党は誰だ
里中啓一郎(小泉孝太郎)の留守中に自宅に上がり込んだ県警警務部長・前島隆造(村上弘明)は、駆けつけた富樫正義(高橋克典)と里中に「今回の事件から手を引け」と脅すと、富樫に「俺に牙をむくようなら、大切なものを失うことになるぞ」とすごんで出て行く。

その夜、富樫が帰宅すると、富樫と血が繋がっていないことを知った娘ののぞみ(宮武美桜)が、全寮制の学校に行くと言い出した。姑の佐知代(大森暁美)は、富樫が引き止めるものと思っていたのだが、二人に危険が及ぶことを案じた富樫は、わざとのぞみを突き放す。

翌日、富樫たち“横浜港町警察署刑事課第四係”の不正を告発する怪文書がマスコミに送りつけられ、署内は騒然となる。インターネットでは、顔写真と実名まで公開されていた。第四係は謹慎を命じられ、県会議員の藤堂秀司(春田純一)殺害事件は、猪原勇作(デビット伊東)ら第一係が引き継ぐことに。そして、森川明日香(滝沢沙織)殺害未遂事件は単なる事故と片付けられようとしていた…。すべては、前島の仕業なのか!? 憤る飯沼玲子(内山理名)や山下学(平山浩行)に、富樫は「これ以上、傷が深くなったら刑事ではいられなくなる。手を引くぞ」と告げる。

その後、富樫は明日香の入院先へと向かう。自分たちを潰しにかかるなど、前島らしくないやり口だ。そう直感した富樫は、別の何者かが口止めのために明日香を再び襲うのではないかと危惧していたのだ。そこへ、資料課へと左遷された石黒孝雄(梅沢富美男)がやってくる。見張りを申し出る石黒に後を頼み、病院を出た富樫は、街中でサラリーマンを装った連中に突然、襲われる。そのとき、海外に逃亡したはずの柴田安春(鈴木浩介)が現れ、富樫に加勢。二人でどうにか相手を追いやると、驚く富樫に柴田はある情報を伝える。

それは、明日香が転落する前に藤堂の秘書・岩村正則(滝藤賢一)らしき男と一緒にいたのを、ホームレスの老人が見ていたという目撃情報だった。藤堂を殺したのも岩村だったのか…? 二人が岩村を探していると、里中から明日香が意識を取り戻したとの連絡が入る。駆けつけた富樫に、前島の命令で岩村が藤堂を殺害したこと、しかし、岩村の背後には警察庁の幹部や与党の大物政治家がおり、彼らを敵に回した前島にはもう後がないと語る明日香。前島の周辺を探っていた明日香は、岩村とその手下に命を狙われ、橋の上から落とされてしまったのだ。

明日香が意識を取り戻したことが分かったら、岩村たちは再び彼女を襲いに来るかもしれない。そう考えた富樫は、里中をはじめ、玲子や山下、そして柴田の協力を得て、明日香を別の安全な場所へと移す。すると案の定、岩村の手下と思われる男たちが、明日香の入院する病院に現れる。5人は力を合わせ、男たちを確保。そして、岩村を藤堂殺害および明日香殺害未遂で逮捕すると、富樫と里中は前島のもとへと向かう。

前島は中華街で警察庁長官官房長の黒沢達矢(石丸謙二郎)、与党元幹事長の白川泰作(山田明郷)、国交省幹部の土田慎吾(坂西良太)らとテーブルを囲んでいた。藤堂の殺害を命じた理由を聞かれた前島は、藤堂が汚い真似をしたからだと答える。欲に目がくらんだやつは許せないという前島に、黒沢らは「君は我々とは違う人間だ」と言うと「永遠に沈黙を守ってもらうしかなさそうだ」と続ける。それを聞いた前島は、テーブルの下に隠していた日本刀を取り出すと、黒沢に無理やり料理を食べさせようとして…。

そこに富樫と里中が到着した。「自分は正しいことをしてきた。美しい街を作ろうとして何が悪い?」と尋ねる前島に、里中は「どんなに見かけが美しくても犯罪が亡くなるなんてことはない」と答え、富樫も「俺たちは自分の手を汚してでも弱い人間を守らなきゃいけねぇんだ」と続ける。それを聞き、「なぜそこまでやる必要がある?」と問う前島に、富樫は「刑事なんだよ、俺たち」と力強く言い放つ。

そのとき、猪原が部下を引き連れてやってくる。銃刀法違反で前島に手錠をかける猪原。前島が連行された後、安心した表情を見せる黒沢らに、富樫は「終わったと思うな。てめえらの悪事は必ず暴いてやる」と拳銃を向けて…。一方、前島を乗せた車は横浜のとある場所で停められる。猪原は前島の手錠を外し車から降ろすと、一緒にいた津上譲司(八神蓮)の肩を撃ち抜く。逃亡しようとした前島が津上の銃を奪って彼を撃ち、銃を取り返した津上が前島を射殺する ―― 上層部から命じられた筋書きを実行するため、今度は前島に銃を向ける猪原。しかし、そこに富樫が現れ、猪原から銃を奪うと、前島に向かって発砲する。

翌日のニュースは、逃亡した前島が警察官の発砲を受け、海に転落。その後、行方不明になっていると伝えていた。そして、前島が持っていた警察庁幹部や政治家らの不正の証拠品はマスコミに匿名で送られ、検察も動き出すことに。「すべてはあなたの筋書き通りですか?」と問う里中に、富樫は何も答えず…。しかしその頃、ホームレスが集まる橋の下で、前島によく似た男があの歌を口ずさんでいた。「おいらはチャンピオン…」と。

笑顔で中華街を歩く第四係の面々。山下は息子のためのおもちゃを買いに行き、玲子は家の掃除をすると言って家に帰る。そして里中は、自分はこれからも変わらない。富樫の行き過ぎた行動には目を光らせると宣言して帰って行く。一人になった富樫に、のぞみから電話が入った。「私のお父さんはお父さんしかいないから」という娘の温かい言葉に富樫が胸を熱くしたそのとき、前方から歩いてきた男が富樫を刺す! 男は、玲子の元彼・西村和也(敦士)だった。玲子に自分が捨てられたのは、富樫のせいだと勘違いしての犯行だった。和也はそのまま逃げ去り、富樫は倒れながらも、「すぐに帰るよ」とのぞみの言葉に答える。電話を切った富樫の傷口からは大量の血が流れるが、それでも富樫は立ち上がると、家に向かって歩き出す…。

【悪党~重犯罪捜査班】スタッフ

                  

【悪党~重犯罪捜査班】出演者

                  
2011冬ドラマ